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内容説明
資本主義社会はどのように捉えられてきたか。経済学はどのように教育されてきたか。偉大な経済学者たちの思想や学説の違いなど、経済思想史家の立場から経済学の初歩を説いた入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
106
根井さんの経済学関連の本は気軽に読めて私の老いた頭のリフレッシュになります。参考文献など数多く書かれていていくつか読んだことがあるものも多いのですがそのうち読もうという本もあったりで参考になります。根井さんも若い頃は結構数学の本も読んでおられたようで、純粋に経済学史のみではないということもわかりました。若干不満なのはドイツの社会学者は肌に合わないということでフランスの社会学者を挙げておられることが多いことです。マックス・ウェーヴァーなどについてのご意見が知りたい気持ちです。2019/09/30
おせきはん
11
最近、経済学の中では、データに基づき分析する計量経済学の重みが増していて、経済学から理念をあまり感じなくなっていましたが、経済学の歴史をたどることで、経済学が机上の学問ではなく、社会の問題を解決しようとする生活に密着した理念を持った学問であることを再認識できました。2018/11/29
さっとん
9
経済学者は異端・正統を問わず、現実の経済の観察から様々な理論を提唱してきた。しかし、正統派の経済学は数式の展開に夢中になるあまり、前提が変化・変更されることを考慮に入れず、この道こそが正しいのだと踏ん反り返ってしまった面がある。異端とされる経済学はより実際の経済の観察を元に構築された理論も多く、そのエッセンスを幅広く狩猟していくのは今後の経済研究者にとって必須になるだろう。2019/09/17
ドクターK(仮)
7
主要な経済学者の思想や学説を説明するだけの入門書とは異なり、経済学がどのように教えられてきたかという歴史的変遷を辿りつつ、そうした教育プログラム化の中で削ぎ落とされていった異端とも言える経済学者やその思想を紹介することで、経済学を多角的な視点から捉えられる内容になっている。2019/01/22
つか
2
経済思想史の全体像を大まかに把握することができた。ガルブレイスとシュンペーターの思想は、現代的で特に印象に残っている。2019/09/27