新潮文庫<br> 本当はエロかった昔の日本(新潮文庫)

個数:1
紙書籍版価格
¥605
  • 電子書籍
  • Reader

新潮文庫
本当はエロかった昔の日本(新潮文庫)

  • 著者名:大塚ひかり【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2018/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101205175

ファイル: /

内容説明

兄と妹の近親姦から国作りが始まる『古事記』、義母を犯して子を産ませた光源氏が、結局、妻を寝取られるという「不倫の恋」満載の『源氏物語』、セックス相手によって人生が変わる「あげまん・さげまん」神話、男色カップル弥次喜多の駆け落ち旅『東海道中膝栗毛』など、古典文学の主要テーマ「下半身」に着目し、性愛あふれ情欲に満ちた日本人の本当の姿を明らかにする、目から鱗の一冊!(特別対談・まんしゅうきつこ×大塚ひかり)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

65
なぜ江戸時代に男尊女卑が進み、作家が男性ばかりになってしまったのかという謎が残る。2018/05/13

鱒子

46
古典から考察する日本のエロス。源氏物語はエロいという話はよく聞いていましたが、どこがどうエロいのか分かりやすく解説していただきました。納得。一番のビックリは東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さんがカップルだった事です!BLというよりも両刀… 巻末対談は まんしゅうきつこさん。笑いました。2018/06/11

rico

40
日本の古典文学を読み解くには「エロ」への理解が必須ということ。学校ではここを避けるから気の抜けたビールを飲んでるようなもんで、美味しさがわからなくなる。「エロ」は命の源。神様たちは洋の東西を問わずスケベだし。宗教や戒律が緩かったから日本ではメインストリームで生き残ったんだろう。楽しく読みつつも、時代が新しくなるにつれ権力や暴力と結びつき、陰惨な様相を呈してくるのを見ると、何ともイヤな気分になってくる。今も色々な形の性暴力は続いているし。おおらかに「エロ」を謳歌できる世界は神話の中にしかないのかもしれない。2019/01/09

びっぐすとん

24
110円本。一体何度「エロい」という言葉が出てきただろう。確かに日本人ってエロ好きかも。おじーちゃん、おばーちゃんも結構ウヒャウヒャ言いながら下ネタ言うよね。平安時代にもあった「貧困女子」と「草食男子」、おおらかに性を楽しめる時代こそ実は心身、社会どちらの面から見ても健康なのかもしれない。下品、侮蔑、虐待に繋がりがちなエロを優雅に最高文学にまで昇華させた紫式部のエロ描写は流石に品がいい。やっぱりエロはほんのり匂わせる位がいい。生々し過ぎるのは興ざめだ。想像する余地が必要だと思うのよ。河童モノって・・・💦2021/02/14

メタボン

23
☆☆☆★ 日本の古典をエロという枠組みから考察した書。語り口がざっくばらんなので読みやすかった。東海道中膝栗毛の弥次喜多が男色カップルだったのは知らなかった。なかなか興味深い。源氏物語もエロの道としては深そう。面白い切り口で古典へ誘ってくれる。2018/08/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12792777
  • ご注意事項