内容説明
産後うつ病を発症し、自殺未遂をおこして精神病棟に3か月入院した経験のある著者が「産後うつに関してきちんとした知識があれば、もっと早めに手を打てたし、ここまで悪化することがなかった」という後悔の念から、今苦しんでいる女性に少しでも参考になるように、と発症~寛解までの経緯を綴った実録エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
29
図書館にて。大なり小なりみんな不安だと思うんです、妊娠・出産。辛い思いをされた方も多いと思うんです。みんなそれぞれ、ちくりとするエピソードがあるとは思うんです。でも、この方の体験談はもう本当に呆然とするほど!いやはや、本当にぬけてよかった。そう、うつは適切な処置をすれば克服できる。そこを伝えてくれる本です。…でも、きつかった~。2019/12/03
boo
8
産後うつは誰でもなるもの。早期発見できれば早く回復できるけど、いろいろな状況によってなかなか難しいだろうなぁ。気をつけようと思います。2023/02/26
舞々
6
「出産」自体、安産で済むケースは多くない。加えて、「うつ」になる確率も低くない。よく言われる「誰でもなるもの」なのだが、ケアしないでも無理に子育てしてきてしまった世代が多勢なので(おかげで現在には「毒親」という関係性まで出ている)、出産経験者はもとより、母親を持つ人はすべからく敵になりうる。つまり誰でも産後うつを間近にするし、その患者の敵に高確率でなり得るということだ。 著者は回復したというので、それがここにノウハウとしてのこるのはなんて心強いことだろうと思う。女性だけでなく、男性にも読んでいただきたい。2019/02/02
ねこなう
5
産後うつで入院し快復した著者の体験ブログ本。まわりにも産後うつで強制入院した知り合いもおり、出産に向けて産後うつを回避するにはどういう点に気をつけたらいいか参考になった。母乳育児の難しさ、睡眠時間の確保の難しさ、「母親は眠れなくて当然」「みんな大変で当たり前」「○ヶ月後には楽になってるから」などの励ましなどが組み合わさって、だんだん病気になって行く著者の実体験は誰にでも起こりうる身近な話だった。とにかく休む、頼る、無理しない、を心がけて出産に臨もうと思う。2020/08/04
どら猫
2
私の場合、産後すぐではなく1年半くらい経過してだったがうつ状態になり、半年少々通院+服薬を経験した。そのこともあり、分かる分かる!と思いながら、時に涙ぐみながら読んだ。いま私は第2子妊娠中で再発が若干心配であるが、仲間がいると思えること、治療すれば寛解するということを改めて認識できた。2021/01/20