幻想短編集

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幻想短編集

  • 著者名:堀川アサコ【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 講談社(2018/10発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065125175

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内容説明

届けられなかった思いを載せた手紙が届く登天郵便局と、幽霊専門の案件を扱うたそがれ探偵社を舞台に、この世とあの世の間に漂う六つの謎を解く、シリーズ初の短編集。謎の向こうに見えてくるのは、切ない過去か、くすぶる怨念か。ちょっぴり怖くてのちほっこり。今を大切にしたくなる温かな物語。<文庫書下ろし>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

161
『幻想』シリーズの短編集です。郵便局が舞台にはほとんどなっておらず、どちらかというと探偵社のスピンオフ的な感じがします。令嬢「楠本ユカリ」と探偵「大島」のコンビにあの「真理子」さんが加わる展開はナイスなのですが、個人的にはどうも「ユカリ」のキャラが生意気というかハマらず、最後まで違和感が残ってしまいました。どの人物も個性豊かではあるのですが、どうも好きにはなれず、もっと郵便局側のキャラを出してほしかったかなと。謎解きもちちょっと中途半端な流れで、やっぱり本作は単純に雰囲気を楽しむべき作品なんでしょうね。2019/03/06

シナモン

157
幻想シリーズ第6弾。今回はあの世とこの世の境にあるおなじみ登天郵便局と幽霊専門のたそがれ探偵社を軸に展開される短編集。今までの登場人物もたくさん出てきて盛り沢山な内容だった。怖いのにコミカル。読んでるとだんだん頭ごちゃごちゃになってきてよく分かんなくなるんだけど、なぜか止められない不思議な幽霊ワールド。今回も堪能しました。真理子さんはもう主役級ですね。2020/06/29

ハイランド

97
幻想シリーズのファンブックのような、愛読者にとっては楽しい短編集。といっても郵便局はイントロの黒い手紙のお焚き上げ部分で出てくるだけで、活躍するのはたそがれ探偵社の面々。快刀乱麻とはいかずとも、何とか事件を解決するのだが、それなりに面白かったのだが、何か違う、何か足りないと思うのは、作者に対して期待し過ぎだろうか。初めて読んだ「たましくる」の衝撃はいまだ冷めやらずで、あのクラスの小説をどうしても期待してしまう。ちなみに幽霊ながらフェロモン過剰な真理子さんは、壇蜜嬢をイメージして読むと非常に読みやすかった。2018/12/11

dr2006

58
たそがれ探偵社に入り浸る楠本ユカリの視点で書かれたシリーズの総括的な連作短編集。この世とあの世を結ぶスポットに蘇った個性的な人たちという設定からして、この作品は現実世界に軸足を置いて読むとその世界観に付いていけない。前後不覚の脈絡と唐突さに対し、自らの想像力に全集中して楽しもうという訳だ(笑)事件の発端は第一弾で登場した登天郵便局に届く手紙。投函されず届かなかった思い(文言)が記された手紙が局員の登天さんによってお焚き上げされると、メッセージが浮かび上がる。幻想探偵社の面々が義憤に燃え事件を解決していく。2020/12/12

ばう

46
★★★登天郵便局に届けられる「届けられなかった手紙」。それに関する事件をたそがれ探偵社の元幽霊大島ちゃんと女子中学生ユカリが解決する短篇集です。またこの面々に会えてこの上なく幸せ♡でも、どの話でも人間のドロドロとした醜い面が見えて決して楽しいだけの話ではありません。中でも『幻想スパムメール』は辻村深月のデビュー作風の怖さが!一番お気に入りの『幻想ラブレター』はゲルマ電氣館の支配人の真理子さんへの想いが切ない。2019/05/10

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