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内容説明
激動の時代に倒産、財産没収、投獄と波乱万丈の夫をひたすら支えた仁子さん。百福さんがチキンラーメン(インスタントラーメン)を発明したのも、仁子さんが天婦羅を上げている姿を見てヒントを得たという。仁子さんはまったくの私人で、いままで世の中にほとんど情報が出ていない。
今回ドラマのために初めて親族や友人などにインタビューし、生前の手帳や日記をひもとき、その人間像がはじめて明らかになった。本書はその資料をもとにした「唯一無二の」評伝である。仁子さんの誕生から生家の浮き沈み、学生時代、百福さんとの出会いとその後の波乱万丈―。創業社長を支える妻でありながら、百福の先妻の子も分け隔てなく慈しみ、また社長となる息子も立派に育て上げ、社員からの信頼も厚かったという仁子さん。会社や夫、家族、社員とその家族の平穏を願って八十八箇所めぐりをし、工場や家に観音様をまつって祈り続けた。
幾度もどん底を経験しながら、夫とともに「敗者復活」し、明るく前向きに生きた彼女のその人生に、さまざまな悩みに向き合う人たちへの答えやヒントがある――寒空のなかの1杯のラーメンのように、元気が沸き、温かい気持ちになる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
150
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。タイトルの割には、安藤百福中心です。やはり内助の功ということでしょうか?NHK朝ドラの『まんぷく』 https://www.nhk.or.jp/mampuku/ は観ていませんが、安藤サクラは、朝ドラヒロイン史上No.1のブスではないでしょうか(笑)演技は巧いと思いますが・・・ 我が家では、身体に悪いのでカップヌードルは食べるのを禁止されていますw2018/11/17
布遊
48
朝ドラ毎日見ているので読んで見た。実録。TVと比べて、ストーリーは事実にほぼ沿っているが、夫百福はもっと自分の仕事にのめりこんでおり、仁子は苦労した様子。母須磨は、TVと同じく「武士の娘」といつも言っていたらしいが、家事・育児は一手に引き受けていたとか。それにしても、浮き沈みの激しい一生だった。2019/01/28
おさむ
46
朝の連ドラ『まんぷく』が面白い。その主人公のモデルの実録とあって、購入しちゃいました。題名は別の連ドラのパクリなのでいただけませんが笑、中身はすごいですね。旦那の安藤百福さんのまあ、発明好きなこと。次から次へと色々なジャンルの新製品を作り出すアイデアおじさん。その終着点がチキンラーメン。家族は振り回されてジェットコースターのように浮き沈みの激しい人生。なのに、悲壮感はなく、ホンワカ明るい。この雰囲気をドラマは上手に再現できているような気がします。ドラマは脚色もあるようなので、これからも楽しめそう。2018/10/12
さぜん
44
「まんぷく」見ているとどこが事実なのかと興味をそそられる。本書は仁子さんの手帳やメモからお2人のエピソードを紹介。お母さんの「武士の娘です」や白馬の歯医者、巣鴨プリズンの投獄はホントなんだ。百福さんの波乱万丈さはハンパなくそれを支えた仁子さんもすごい。カップラーメン食べるたび百福さんの発明に感謝するこの頃。2019/02/12
Y2K☮
43
朝ドラは見てないけど読んで正解。夫婦揃って波乱万丈。何度失敗しても粘り強く支えてくれて、時には思いがけないヒントもくれる伴侶なんて最高だ。カップヌードル、実は世紀の大発明だったんだな。麺以外にもフタとか容器の中に中身を固定する技術とか。安いだのジャンクだのとバカにしてすいません。子供の頃から大好物。お湯を注ぐだけで作れる手軽さがいい。シーフードと普通のでどちらにするか毎回迷う。チキンラーメンはカップでしか食べた事が無い(自分的には「トトロを観た事が無い」と同レベル)。卵を落とすあの王道の食べ方を今度是非。2018/10/21