内容説明
僕らには最初から、
ハッピーエンドはなかった。
それでも、誰よりも幸せだったんだ。
19歳でガンを患い、余命宣告を受けた山下弘子さん(享年25)。
病に負けず、全力で“今”を生き抜く姿は日本中の人々に勇気を与えた。
彼女をいちばん近くで見守り、支え、ともに闘ってきた夫が
初めて明かす、意外な出会いから、永遠の別れのときまで――。
ひろと出会って、僕は初めて愛を知った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
76
アフラックのCMで「19歳で肝臓がんを経験、癌になって私いい子をやめました」の山下弘子さんのご主人が書かれた本。二人が出会った時にはもう癌と闘っていた弘子さん。二人が愛を育むと同時に彼女は今まで以上に生きたいと望んでいた。周りの暖かい目にも見守られながら二人はささえあって生きていた。何度と繰り返される再発転移と手術。そして…。彼女は精一杯愛し愛されそして生きた。隠したい闘病を公表し積極的に講演活動を行っていた彼女の生きざまに頭が下がる。純粋なふたりの愛に感動し、彼女のご冥福を祈る。2019/02/25
あっか
59
櫻井翔君とのがん保険のCMでも知られる山下弘子さんが、今年2018年3月に25歳で亡くなられました。この本は、そのわずか半年程前にご結婚された旦那さんにより結婚前から亡くなるまでを綴った手記。新刊。弘子さんの生き方、残してきたものを知ってもらうことにより、弘子さんが描いた『人生のフルコース』をがんに罹患しても叶えられる世の中に…そんな思いが伝わってきたし凄いな、素敵だなと思いました。淡々とした文章だからこそ胸に迫るものがあります。この5年間、書ききれないくらい色々あったんだろうな。ご冥福をお祈りします。2018/12/04
ぶんこ
43
19歳で癌が見つかり闘病の日々だった弘子さんですが、この本を読んだことで愛する人と過ごせたことにホッとしました。たくさん我儘も言って、行きたい所にも行く事が出来ていました。勿論限られた日々の中ではありますが、それでも私は幸せだったろうと思えました。一緒に生活されていらした朋己さんも大変だったと思います。本には書かれていませんが、隣で苦しんでいる愛する人を見ているのは地獄の苦しみだったでしょう。文中に高校時代の女性教師が、ひろを元気づける為に丸坊主になったとあり感動。勇気ある可愛いひろでした。2019/05/02
こーた
29
山下弘子さん自身が書かれた「雨上がりに咲く向日葵のように」を読んだ後でしたので、出だしから泣いてしまいました。死と隣り合わせの人生だからこそ「幸せに生きる」事に頑張っていた弘子さんと前田さん。お二人は確かに幸せに生きたと思いますが、それが弘子さんの命と引き換えのようで悲しくもあります。2019/03/24
星野マリエ
9
ずっと応援していた山下弘子さんが亡くなった。山下さんの旦那さんが、山下弘子さんとの出会いから最後の時までを綴った本。旦那さんからみた山下さんの日常が本当に素敵で、最期の時を迎える章では涙なしには読めなかった。 私は病気ではないけれど、山下さんを知ってからその生き方考え方に沢山のことを学んだ。これからも山下さんという人がいたことを忘れずに、私も生きていきたい。2018/10/14
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