天国と、とてつもない暇

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天国と、とてつもない暇

  • 著者名:最果タヒ【著】
  • 価格 ¥1,188(本体¥1,080)
  • 小学館(2018/10発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093886444

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内容説明

※この作品は固定レイアウト版です。
紙の本のレイアウトを忠実に再現しています。

詩の世界に新風を吹き込んだ詩人の最新詩集。

現代を生きる若者たちを魅了した詩集三部作(『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『愛の縫い目はここ』)を経て、今、未知の世界がこの詩集から始まる。若き言葉の魔術師が贈る最新詩集、待望の刊行。

《私には本当は私しかいないというそのことを、/季節の境目でだけ、思い出します。/生きていれば幸福より優しさがほしくなる、/この指で与えられるものがひとつずつ、ふえていく、/散りゆく世界、積もる白、私の人生、私の、/私への、果てのない、果てのない優しさ》――(「自分にご褒美」最後の6行)

《きみはかくじつに誰かに愛されるし、かくじつに一人ではないし/それでも孤独があるという花畑なんだ、ここは。/燃やそう、だから一緒にすべてを燃やそう、次の太陽にみんなでなろう》――(「冬の濃霧」最後の3行)

《軋むようだ、/骨が軋んだ、その時の音のように、/小さく、みじかく、私にやってくる、感情。/名前をつけて、いつまでも飾ることは、できない、/腐っていくから。/それでも、その瞬間の、小さな音、/それが、私の声をつくる、/身体から旅立つ、声を。/おやすみ。/私は、あなたが懐かしい。》(「声」最終連)

漢字、ひらがな、そして、句読点までもがポエジーを奏でる。
その上、タテ組、ヨコ組、行替え、行間の空白――斬新な詩行の列がポエジーを支える。(2018年10月発行作品)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

60
”桃の旬”というタイムリーな詩がありました。 微妙に世界系2022/07/19

tenori

44
難解でも心地よさを感じるのは、たぶん最果タヒは読み手に対して共感を求めていないからではないか。どことなく突き放す感じ。その言葉に傷つく人もいれば、救われる人もいるだろう。個人的には最果タヒの放つ言葉に意味は求めない。そのリズム感や、映像が見えるような、旋律を奏でるような、独特の感性。そこに描かれているのは日常なはずなのに、最果タヒというフィルターを通って伝わる言葉の列は非日常になる。2020/07/07

八百

37
生きているのを忘れるために甘いものを食べている私というものを忘れるために美しいものを見つめてみる〜はたまた岩肌に刻まれてみたり蒸発して星になってみたりひょっとして既にもう亡くなってしまっているのかしらと勘ぐりたくなるほど存在の薄い肉体がそこにある。言葉を感じるのが詩なのだからアンダーラインを引いて一語一句を分析したりするのは野暮なのだけど僕のくたびれた受信器はだんだんと新しい電波に対して針が振れなくなって来ているようだ。でももうひと頑張りしてくれないかな、タヒさんのとびきりの言葉にもう少し触れていたいから2020/01/26

千穂

35
著者の詩集は初読。若い感性が時々私にはくすぐったい。今回図書館で借りてザッと目を通したが、手元に置いて時々読み返してみたい一冊となった。2019/01/06

けいぴ

33
正直に言うと、よくわからなかった。2021/02/11

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