内容説明
就職活動は撃沈続き。アルバイト先も失った大学生の花咲香織は、親友の紹介で、レストラン『メモリー』で働くことに。黒縁眼鏡のイケメン店主・音野響は、人に視えない不思議な存在の宿借りが視える体質で、どうやら香織の不運は宿借りを宿していないせいらしい。しかも響は「そんな特別な存在の君が気になる」と言い出した! 観察対象としてじゃなくて恋愛感情だって、本気!? はたして残念体質な香織に花は咲くのか――。オカルト・ラブストーリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
60
序盤の日本語が崩壊していて、それで読むのをやめてしまう読者もいるのではないかと思った。中盤以降物語が荒いながらも廻っていくので、もったいないことである。あとなんちゅーか、イケメンならいいのか? という根本的な疑問も……。 2018/10/14
ami*15
44
香織と彼女のことを恋愛対象として気に入ってしまった響さんとのやりとりが楽しそうな作品でした。一応オカルトめいた作品ではあるが、そういう雰囲気よりもラブコメ要素が濃い内容。響さんのキャラクターもこの手の作品ではあまり見たことのないような甘さがあって結構気に入りました。でもたとえ相手がイケメンでもあんなに迫られてしまうのも少しひきますね( ̄▽ ̄;)響さんと京香の関係のシーンでは誰かを愛しすぎることの恐怖がちらほらと見えました。これからも香織は響さんと共に「メモリー」で楽しい毎日を過ごしてもらいたいですね。2018/10/26
にゃうぴょん
12
さらっと読めました。響さんの溺愛っぷりにほっこりしました。2019/12/05
なな
9
オカルト的な内容ではありましたが、ラブコメ要素多めの甘いお話しで、読んでいて恥ずかしくなる場面もありました。響さんがカッコイイから何やってもサマになりますが、並の人の言動だったら、ドン引きだろうなと思います。香織も最初は引いていましたが。元カノ?の愛するが故に生まれる黒い感情も怖かったですが、全体的に流れる雰囲気がほっこり幸せな気分にさせてくれるので、読んでよかったと思いました。2018/11/22
ぷに丸
8
イケメン店主と宿借りという設定が気になり読んでみた一冊でした。ヒロインの不運の原因が宿借りの存在がないことで、そのヒロインを守ろうとするイケメンというのはときめきポイントでした。ただ、クライマックス部分がちょっとあっさり解決しすぎかなという気がしたので、もし続編などがあれば盛り上がりがもっと増えてればいいなと思いました。2018/12/05