内容説明
新聞記者のケイトは最愛の夫の死から立ち直れずにいたが、そろそろ前を向こうとしていた。そんな矢先、同業だった夫が最後に調べていた案件を引き継ぐことになる。それは、実業家のフェルドマンが手がける奇妙なプロジェクトについてだ。一九三九年、航海中の貨物船が、漂流するナチスの船を発見した。漂流船の晩餐室に用意された料理は出来立てにもかかわらず、乗員、乗客は見つからなかった。―たったひとりのユダヤ人の赤ん坊を除いては。そんな謎に満ちたヴァルキリー号を、フェルドマンがふたたび航海に出そうとしているらしく―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤中恭美
2
メアリー・セレスト号事件のように、乗っていた人がいなくなった事件のホラー的な解釈の話というのがいちばんあっていると思う。 それなりに楽しめるけれど、ちょっとご都合主義的な話でもある。 「最後の乗客」の意味とか、ありえねーし(笑) ここのところ私的に興醒めだったかも。。。 全体的にホラー仕立てのロマンス小説ってかんじ。。。★★★2021/03/15
MITOTA
1
なぁるほど、展開が全くの想定外。この展開ってありなのか? でも面白く読めたんだよ。意外に!2017/10/18
micky
1
漂流船の乗客が忽然と消える、その裏には魔物が・・スタンダードなホラーサスペンス、一気読み系だが、ちょっと「ゴースト」のパクリ感も・・・2017/04/26
kesuke
1
蓋を開けてみたらサスペンスではなくホラージャンルだったけど、読んでみたら意外と面白い。しかし、なぜ全く同じ航海をしたら過去の出来事に囚われる、ということをフェルドマンが確信していたのは謎だけれど。2017/04/27