内容説明
国産独自のパソコン規格が生まれてから終焉を迎えるまでをメーカーの戦略視点で俯瞰して読み解く、現代の歴史絵巻!!パソコンの創世記からWindows登場までを軸に、なつかしのパソコンたちを紹介しつつ、当時の世相を振り返ることができる一冊。栄枯盛衰の歴史を読むシリーズ第2弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおにし
9
PC-8001は高くて個人所有できなかったけど、研究室でいじることができたので平安京エイリアンやパックマンで遊んだ記憶があります。ここにでてくるホビーパソコンはどれも買うことはなく、PC-9801との出会いも会社で仕事に使うパソコンとしてでした。それでもホピーパソコンの歴史は私にもとても懐かしく感じます。ちなみに私が初めて買ったパソコンはSYSTEM7が出た頃のMacですが、大枚叩いて買ったMacも今思えばホピーパソコンとしてしか使っていなかったような…2015/01/24
たいそ
5
最初にパソコンを買ったのは84年12月だったので、もうすぐ30年になる。本書の多くの部分はリアルタイムに見てきたことなので懐かしいが、本書は懐かしさだけではなく「成功」かどうかにこだわっている。それは「興亡史」だからか。御三家については、自分だったら公平には見られないが、著者は公平に記述していると思う。(富士通派?と思ったが、あとがきを見ると、そうでもなさそう。)「技術者は往々にして、製品開発の過程で最高のものを求めがちである。しかし、それで喜ぶのは大抵の場合一部の好事家とマニアだけ。」2014/11/04
hisaos
3
TK-80からDOS/Vの登場で国産PCが駆逐される時代の入り口までを時代時代を彩った名機駄作機織り交ぜた、PC-98時代以前のパソコンを知っている世代には懐かしさを覚える内容。CPUの特徴や、搭載BASICの特徴なども一通り取り上げてくれてはいるが、おさらい程度。この本を読んだ程度でそれらの機種を今でも好きな人の話には混じってはいけない。MSXにまるまる一章割いてMSX/2/2+/TurboRまでを追っているあたり、著者はMSXが好きなのかな?2014/10/19
niz001
3
これまた前著同様よくできてる。X68000のグラディウスを見たときは感動したなぁ。とても手は出なかったけど。2014/10/05
Ishida the Brain Damaged
2
NECやシャープのマイコンしか知らない人はお呼びじゃありません。ぴゅう太、RX-78、M5、MSXと言う名に涙する人だけがこの本を読みなさい!! 記載で気になったのは、Windowsのところで、今までHWでサポートされてた機能はCPUパワーでSWでやっつけるようになって、スプライト機能とか意味なくなってると言う記述があるが、今でもウインドウの描画にはBitBltというHW機能が使われていて、これは昔はスプライト機能と呼ばれてたものと同等のもののはず。マイコンマニアはそういう残り香にハァハァするのだよ。2014/11/14