内容説明
武田鉄矢さんがラジオで絶賛し、ニュースサイトBLOGOSでも大反響を呼んだ
驚きの「日本語論」とは?
言語学の大家、慶應大学名誉教授 鈴木孝夫先生も推薦
「この本を読んで、生きていてよかったと思いました」
私たちが学校で学んだ日本語は間違っている!
英文法的な説明をあてはめられ、歪んでしまった日本語教育。
しかし、カナダで25年間、日本語を教えて著者は、
「大発見」をしました。
「日本語は、最も平和志向の、ロマンチックで幸せな、美しい言葉だと
自信をもって言うことができます」
ただの思い込みではなく、著者はそれを言語学的見地から、
さまざまな論拠を用いて客観的に証明して見せます。
日常表現、人名・地名、話すときの声と視線、愛の告白、道の聞き方、文法
――英語と徹底比較すると、初めて見えてくる日本語の真の姿とは?
中学生からビジネスマン、国語の先生まで
必読の1冊です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Seiei Ikeda
63
「日本人は英語が苦手なのは、日本語が素晴らしすぎるから!」なんのこっちゃ!と帯をみて突っ込む。第一章で号泣し、第八章で胸が熱くなった。物語でもないのに、なんなのと思われるかも知れない。しかし、その理由は人としての根源的な問題にある。あまり考えることも、振り返ることもせず、慣性的に無意識に使う日本語。その意味を知ったときに、心が震えてしまった。作者曰く「日本語は共感の言葉、英語は自己主張の言葉」それはワンネスの世界観と、相対的な世界観との違いと受け止めました。言葉が人を創る。日本人を想い、美しき心を知った。2016/01/04
tapioka
40
日本語教師をしていた筆者が感じた日本語と他国語との違いや、日本語の素晴らしさを述べた本。たとえば「寒いね」など、日本語には主語が無く、相手と同じところに立って同じものを見たり感じたりする共感や共視の考えが根本にある。一方で、英語は常に主語が必要で、自分や相手を強く意識している。だから、雨が降るにもわざわざ不要のitを付けなければならない。他にも日本語の特徴と他国語との違いが述べられており、これらを英語を学ぶ前に知っておけば、もっと楽に理解できたのかもしれません。日本語の素晴らしさを再認識できる内容でした。2016/10/08
くぅ
34
たかが言葉、されど言葉。読んで良かった。特に八章にはウルッとしてしまった。ホームステイ話で改めて日本の良さを感じ、in love表現なら英語キライじゃないぞ!と思ったり、ジョンとヨーコの話にも温かい気持ちになり、慰霊碑の解釈もまさに今まさに必要よ!と篤くなった。日本語を掘り下げるのが主軸の話かと手にとったが、中高生を対象に日本語と主に英語との比較が主の内容。テーマである「共感」「共視」の話は頷ける。見つめ合うより、横に座って同じ物を見ている方が幸せを感じるし。2015/02/05
詩歌
31
日本語は共感、英語は自己主張と対立の言葉です。それは視点が違うから。日本語は主語を省略する時がありますね? 空気を読んでるから(笑) 日本語を学ぶ学生からはクールだと思われているんだそうです。「名詞+は」は主語ではないと言われて混乱。でもこれは主題、句読点を越えて使われるから。と言われると納得できます。日本語は私の中に生きてるなぁと実感させてくれる本でした。意外な理由で梶芽衣子さんの名前が出てきます。2014/07/23
ヨクト
28
日本語を母国語とし、英語を学ぶ中で感じだ違和感を本書は明確にしてくれる。「愛してる」と「I love you」なんか違う気がしないかな。日本語はとても優しい言葉。日本語を学んで、日本語の真髄に触れて、優しくなれる人もいる。日本語を母国語としている僕たちが、その日本語の素晴らしさを知らずにいるのは勿体無いのかもね。2014/10/09