幻冬舎文庫<br> ヒクイドリ 警察庁図書館

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幻冬舎文庫
ヒクイドリ 警察庁図書館

  • 著者名:古野まほろ【著】
  • 価格 ¥763(本体¥694)
  • 幻冬舎(2018/10発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344427990

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内容説明

交番連続放火事件、発生。が、犯人の目処は立たず。警察庁の諜報機関アサヒに「犯人は警官で、かつ警察内部で暗躍するスパイ組織」との情報が届き、アサヒはスパイ確保に動き出す。と同時に警察庁長官直轄の秘密警察“図書館”も始動。元警察官僚の著者が放つ、組織の階層の生態と権力闘争を克明に描いた警察小説にして本格ミステリの傑作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

40
交番連続放火事件が発生し、犯人の目処は立たない状況で警察庁の諜報機関アサヒに「犯人は警官でで暗躍するスパイ組織」との情報が届き、警察庁長官直轄の秘密警察「図書館」も動き出す警察小説。序盤はやや警察独特の隠語が多くて読みづらい部分もありましたが、暗躍するスパイを巡る男たちの暗闘と、それに女として利用され振り回される諏訪巡査という破滅に向けてまっしぐらな展開から、終わってみればそれまでの構図が劇的に変化していって全く違ったものが見えてくる結末に驚かされました。一部の他作品とも繋がる世界観で描かれた物語ですね。2018/11/26

dr2006

38
ハードボイルド感半端ない。中央官庁の出先としての県警幹部、実行部隊の刑事や警備、県警を実権を取りたい地方政界、これら組織の三つ巴の闘いを描く警察ミステリーだ。警察の略語や隠語が頻出するので人物相関や背景を理解するのに苦労したが、作者が元警察官僚だけにフィクションを超えたリアルさを湛え、徐々に盛り上がっていく展開は激しい中毒性がある。警察はその歴史による大義と巨大化した組織を維持する為、複雑な牽制と暗躍が必要らしい。交番連続小火事件の犯人が警察内部にいるとの情報で、警察の秘密諜報機関が動き出す。面白かった。2020/04/13

シタン

27
既読の古野まほろのノンシリーズの中で一番面白かった!元警察官僚(あの公安警察がある警備畑)によるリアリスティック・スパイ・フィクション×警察小説×お仕事小説×本格ミステリ×ドロドロ恋愛小説。秘密警察や諜報機関に属する者たちが暗躍し、歴史小説を読んでいるかのような感覚もある。視点が次々と変わり隠語とコードネームが駆使されるが故に、誰が何を企んでいるか、誰が犯人で誰が黒幕なのか……という魅惑的な謎があり、それを軸にしてスリリングに展開してゆく。人間の心理をこれでもかと抉り出すその感情表現は読者に衝撃を与える。2018/11/09

ぶんぶん

17
【図書館】放火犯を追う話かと思ったら警察組織の話だった、しかも架空の話。 スパイを探す話かと思うと警察の内部事情を・・・ いろいろと回りくどくて、判りずらい。 こういう書き方だと理解しているが、一本筋が通っていない。 途中、投げ出したくなりました。 なんとか読了したけど後に何にも残らない。2023/02/24

なしかれー

11
警察系諜報機関の話。この諜報機関がふたつあるからややこしい。個人的には図書館警察というワードには、キングが、延滞、ダメ、絶対!って日本にもちこんで、もりみーが、個人情報の収集のやばさを知らしめて、ついに秘密警察に!という発展史があるなと思う。古野さん、なんだかネガティブなイメージがついてしまったけれど、文章のリズム感が軽快な中でも頭を使う読書ができて好み。図書館が警察を支配することになってしまうのか、アサヒとの関係性はどうなるのか、長官のほんとうの思惑は何なのか、今後が気になるけど、続きはあるのかな。2018/12/08

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