幻冬舎文庫<br> 殺人鬼にまつわる備忘録

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幻冬舎文庫
殺人鬼にまつわる備忘録

  • 著者名:小林泰三【著】
  • 価格 ¥763(本体¥694)
  • 幻冬舎(2018/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344427921

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内容説明

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。目の前に置かれたノートには、「記憶が数十分しかもたない」「今、自分は殺人鬼と戦っている」と記されていた。近所の老人や元恋人を名乗る女性が現れるも、信じられるのはノートだけ。過去の自分からの助言を手掛かりに、記憶がもたない男は殺人鬼を捕まえられるのか。衝撃のラストに二度騙されるミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

H!deking

98
記憶が数十分しかもたない記憶障害の主人公と、他人の記憶を上書き出来るゲス殺人鬼の対決といったところでしょうか。いやー面白かった!2020/10/18

HANA

79
前向性健忘症で記憶が数十分しかもたない主人公、記録するためのノートには「今、自分は殺人鬼と戦っている」の文字が…。読み始めた時は映画『メメント』の二番煎じかと思ったけど、いやコレ凄いわ。ネタバレになるので詳しくは書けないけど、殺人鬼との闘いが記憶に関するものなので彼と出会ってからの緊張感が只事ではない。一見弱点なのが逆に武器になったり、信用できない記憶を如何に記録するかという緊張感が常に付きまとい。虚々実々の駆け引きから目が離せない。一部すっきりしない部分もあるけど、一気読みさせられる一冊でした。2022/02/18

ま~くん

78
小説でこれ迄見てきたどの凶悪な殺人鬼よりも性質が悪く、胸糞悪い下衆な犯人だった。記憶が数十分しか持たない主人公田村二吉と相手に触れて言葉を聞かせれば立ち所に記憶を改竄出来る特殊能力を持つ殺人鬼雲英光男。駅で肩がぶつかった人を線路に叩き落とし、街ですれ違ったイイ女は全て暴行、揚句殺してしまう。だが目撃者の記憶は全て改竄し、本人は雲隠れ。殺した人数は100人超。二吉が雲英とどう対決するのか、そして雲英にどんな酷い結末が待っているのかとワクワクしながら一気読み。目撃者不在の犯罪を如何に立証するか。二吉に幸あれ!2022/08/26

yukaring

69
不思議な力を持つ殺人鬼を記憶障害の男性・田村は止めることができるのか?2人の手に汗を握る心理戦にハラハラさせられる予測不能のストーリー。見覚えのない部屋で目覚めた田村ニ吉。目の前に置かれたノートには「自分は病気で記憶が数十分しかもたないこと」「いま、自分は殺人鬼と戦っていること」が書かれていた!自分の書き残したノートを頼りに殺人鬼との戦い方を模索する田村。彼はハンデをどう克服し、特殊な力を悪用し簡単に人を殺す殺人鬼・雲英に挑むのか?斬新な設定に加え小林さんらしい仕掛けもちりばめられた異色のミステリー。2024/06/19

koma-inu

69
記憶が数十分しか持たない主人公vs触れた相手の記憶を変えれる殺人鬼、という特殊能力者の戦い。主人公はノートに大事な事を残すものの、記憶がリセットされて、・・を繰り返し、ハラハラ。一方、殺人鬼は欲望のままに悪事を働くゲスの極み。主人公が圧倒的不利に見えますが、何とか殺人鬼を追い込む展開に息をのみました。極めつきはラスト1行・・えーっ、なんなのこれ?わからんと思ってググりましたが、明確な解釈が無くモヤモヤ。泰三さん、どうか復活して続編書いて欲しいです(/ _ ; )2022/09/17

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