角川ebook<br> 明治ガールズ 富岡製糸場で青春を (角川ebook)

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明治ガールズ 富岡製糸場で青春を (角川ebook)

  • 著者名:藤井清美【著者】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • KADOKAWA(2018/10発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041057261

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内容説明

明治6年。
松代藩の中級武士だった横田家の娘・英は、持ち込まれた縁談に困惑していた。
密かに胸にあるのは、幼馴染みで使用人の息子、幸次郎。けれど、身分違いの恋など許されない……。
一方、区長を務める英の父もまた、悩んでいた。
富岡にできるというフランス式の最新の製糸場に、区から工女を出さねばならないのに、誰も協力してくれない。
父の窮地が家族の話題にのぼったとき、縁談を断ろうとしていた英は、つい勢いで言ってしまう。
「わたし、富岡製糸場に参ろうと思います」

そして区長の娘が富岡に行く、という安心感から、瞬く間に、個性溢れる少女たちが集まって……。
初めての長旅と共同生活、フランス式製糸場にフランス人上司。初賃金とホームシック、そして恋……。
あの時代、あの場所に、青春があった。少女たちの瑞々しい青春記録。

※本書は2017年6月29日に配信を開始した単行本「明治ガールズ 富岡製糸場で青春を」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

100
長野・松代から富岡製糸場へ働きに行った16人の少女たち。みな身分違いの恋、封建的な家など辛い思いもそれぞれに抱えている。それでもフランス人との交流で文明開化を肌で感じ、仕事への誇りを持って前へ進んでいく姿がいい。主人公の英は実在の人物。その名字にああ、あの人と結ばれたのか…と知る。明治の少女達が身近に感じられ、とてもいい話だった。2018/02/10

はる

73
まるで朝ドラのよう。故郷から遠く離れた富岡で、工女として働くことになった16人の少女たちの青春。時には団結したり、時にはケンカしたり。ライバル視してくる少女もいて、大勢の女子のワチャワチャした雰囲気が良く出てますね。ただ、一つ一つの場面は面白いのですが、少し詰め込み過ぎな感が否めません。そのため全体として散漫とした印象になってしまっているのが残念。少女たちそれぞれの背負ったものをもう少し描いて欲しかったです。少女たちの古風で上品な言葉使いは素敵でした。2017/09/10

ぶんこ

53
富岡製糸場の女工さんの話で、女工哀史のようなのだったら読むのが辛いと思ったのですが、読後感爽やかな実話を基にした小説でした。明治の世になって衰退激しい松代藩。その故郷の繁栄を養蚕からの製糸技術を学ぶためにと信念を持って働きに出た16人の少女たち。同じ働くのでも、故郷の為に役立ちたいとの夢を持っているからでしょうか、志の高さに胸がすく。富岡製糸場には行ったので、松代に行ってみたくなりました。2017/09/19

itica

53
富岡製糸場に初代に入場した信州松代の16人の少女たち。家から遠く離れた初めての場所で機械相手の慣れない仕事と共同生活。反りの合わない者、体調を崩す者など日々何かしら起こる中で、技術を会得するために励む彼女たちの姿が溌剌としていて清々しく映る。そして中心的少女「英」の成長や恋も描かれている。全体を流れる空気は明るく、富岡製糸場ガールズの青春群像と言った印象。 2017/08/04

はれひめ

43
朝ドラのテーマに推したいお仕事物語。富岡製糸場と言えば女工哀史。実は明治初期日本各地から志願して集められた乙女たち。女子校女子寮は今ま昔もかしましくて、郷土の誇りを胸に(長州藩の気骨は今も健在と聞く)自ら富国強兵の一端を担う乙女たちが眩しい。表紙からしてラノベで中高生にも読み易いでしょう。2020/11/16

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