日本史10人の女たち

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日本史10人の女たち

  • 著者名:佐々木和歌子【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • ウェッジ(2018/10発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863102095

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内容説明

推古天皇(飛鳥時代)、清少納言(平安時代)、葛飾応為(江戸時代後期)……時代の制約にしばられ反発しながらも懸命に生き抜いてきた10人の女たちが、波乱の人生を自らの言葉で語ります。当時の資料、研究成果に基づき主人公たちのキャラクター、台詞に思いをはせた筆者が現代の言葉に置き換えて描く異色の女性史。時代を超えて語りかける10人の言葉は、今まで見えてこなかった「日本女性の歴史」、さらには「もうひとつの日本の姿」を浮き彫りにします。

[目次]

野の声、森の声   縄文のシャーマン
女王と呼ばないで  台与
日出処のわたし   推古天皇
この平城京の片隅で 笠女郎
おもろい女たち   清少納言
水の音       建礼門院右京大夫
森に溺れる     森女
私たちの戦国    高台院おね
月が私について来る 遊女勝山
世界はこの手の中に 葛飾応為

おわりに

[人物紹介と解説]


【著者】佐々木 和歌子(ささき・わかこ)
青森県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。専門分野は日本語日本文学。(株)ジェイアール東海エージェンシーにて歴史文化講座の企画運営に携わりながら、古典文学の世界を、やさしくわかりやすく解き明かす著作を重ねる。著書に『やさしい古典案内』(角川学芸出版)『やさしい信仰史―神と仏の古典文学』(山川出版社)など。『古典名作本の雑誌』(本の雑誌社)では中古文学・中世文学を担当。

※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『日本史10人の女たち』(2018年9月20日 第1刷)に基づいて制作されました。
※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maito/まいと

15
独特の文章だ。日本史の中で独特の輝きを残した10人の女性達を取り上げた短編集。なのだが、比較的マニアックな方が出てくるし、口調は今風、書き方もイマドキ変換されていて、なんだか不思議な気分になる。だが、著名であろうとなかろうと、女性として1人の人間として目の前の絶望や悲しみと向かい合い、抗い続けた結果が、歴史に名を残したにすぎないんだ、という著者の思いが伝わってくる。読んでいくと、色々なことを託されたような想いになってしまう。やはり不思議な1冊だ。2018/11/06

TAMA

13
歴史って男の人の目線だと思った。女の人の見る歴史は動く途中の様子。笠女郎の悟った後の透き通った気持ちとか一休さんを動かしたすべて受け入れるモリとかが神々しく思えて。賢い女に見えたおねもほんとはもっとやな女になりたかった願望もあったかな。歴史の中のあの頃きっとこんな風にしなやかに生きた女達。良かったです。言葉(これは許容範囲)とか風俗が今風で時々ずっこけたけれど枕草子の桃尻語訳もいいと思ったので有りか2018/11/19

みいやん

11
あまりスポットのあたらない女たちが一人称で語るが、バリバリの現代語表現なので、読みやすく解りやすいが、イラストと相まってライトな感じになってしまう。深い内容もあるのにちょっと残念。2018/10/25

getsuki

8
それぞれの一人称で語られる女性たちの物語。時々現代語が混じるのに目をつぶれれば問題なし。平坦な文章で読みやすく、さらっと読了。2018/10/05

ひろ

2
面白かった。生きる時代を選べるわけでもないけど、思いを馳せるのは楽しい。2023/11/21

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