娯楽としての炎上 - ポスト・トゥルース時代のミステリ

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娯楽としての炎上 - ポスト・トゥルース時代のミステリ

  • 著者名:藤田直哉
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 南雲堂(2018/10発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784523265788

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内容説明

現代日本のミステリは、民主主義とネット・ファシズムの狭間で引き裂かれながら、新しい社会のあり方、人間のあり方、倫理のあり方、論理のあり方を模索している。読者の欲望と社会のあり方とが骨絡みになったジャンルであるからこそ、ミステリがそのジャンルそのものによって価値を持つ状況になっている。
本書は現代ミステリからポスト・トゥルース時代を理解し、ポスト・トゥルース時代から現代ミステリを理解する。一挙両得な新たな試みの批評書である。
現実の政治的状況とも共有する問いに既に先駆的に挑み続けてきたジャンルがある。現代日本のミステリである。
「論理」が通じない相手、「嘘」が蔓延し人が操られ疑心暗鬼になる状況、そもそも「真相」が存在しない事件、「事実」が客観的に実在しない世界……などなどを、この十年以上、ミステリは描き続けてきた。「ポスト・トゥルース」という言葉が流行する前から、作家たちは状況を言語化し結晶化してきたし、それに対する対応・対抗の方法も模索してきた。
本書が論じたいのは、それらの作品である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

3
ミステリの評論集です。 著者の炎上経験から軽くバイアスがかかっているちょっと変わった趣向になっています。2018/12/16

GKO098

0
そもそものヘイクラフトのミステリの捉え方なども良かったし、知らない視点が多くて良かった。 日々の不確実なモノを確実にすることは不可能な生活を皆ができている不思議(188ページ)。超常現象のようなことが起きたからといって論理を全て捨てていいわけではない話(261ページ)。2022/01/30

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