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内容説明
身近な人がアスペルガーだと気づいたとき―ー。その特性と対応の仕方を知っていれば全く違う関係性が築ける。アスペルガー、カサンドラ、双方に救いをもたらす方法を網羅した希望の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
36
カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら。岡田尊司先生の著書。カサンドラ症候群の概要や特徴、カサンドラ症候群の対処法などがわかる良書。本書を読むと、カサンドラ症候群の特徴を持つ人は身近に意外と多いと思うかもしれません。2018/11/04
ばんだねいっぺい
29
事態は、もっと複雑なように思う。 胸に手を当てると心当たりばかりだ。 失敗を糧に学んで再起をした本書に紹介されているハリーさんのように、共感性がない人は、努力をした方がいいかもしれない。もちろん、ちょうどいい案配で2023/07/10
かおりん
29
カサンドラ症候群とは、ある種の障害や特性により、共感性や情緒的な反応が乏しい夫(または妻)をもったパートナーに生じる心身の不調。ある面では理知的で善良な人物が、パートナーとして一緒に暮らすときに妻又は夫が味わう苦しさについての理解は昨今ようやく明らかとなった。聞いたことがあるような気もするが詳しく知ることが出来て良かった。愛着、親子関係の問題、無理解が問題を大きくさせる。我が家は該当しないがその悲劇を防ぐための対応やコミュニケーションのとり方は心に留めておきたい。2021/07/04
しゅん
26
主にパートナーとの関係に悩む人々に向けられた解説。アスペルガー症候群とセットで語られがちなカサンドラ症候群だが、相手が愛着障害(幼少期の親子関係に主に起因するもの)等でも発生する。危機に対して全てを遠ざける傾向を示す回避型愛着障害と、相手との距離を縮めて共感を求める不安型愛着障害のカップルのすれ違いが、生々しく想像できる。離婚後の男性の寿命の短さ、孤児の子供の生存率が低かったことなど、数字統計で解ったとされる事実の提示が興味深い。発達障害的傾向を持つ者として、読んでおいてよかったのは間違いない。2023/02/10
Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
25
最近聞くようになったカサンドラ症候群という言葉。パートナーが共感性に欠けることで、主に妻がかかるものとして説明されているが、場合によっては夫という場合もある。副題は「身近な人がアスペルガーだったら」となっているが、アスペルガー以外のケースも多く書かれており、共感性の欠如は程度の問題で、多かれ少なかれ誰にでもあてはまるように感じた。愛着障害に不安型と回避型あり、両者がパートナーになると問題を生じやすいという観点は興味深い。これを病気としてカテゴライズすべきものなのか疑問は残るが、愛情が人の生存にとって(続2023/02/26