内容説明
FBI特別捜査官のケンドラには、自分のキャリアを棒に振ってでも殺したい男がいる。その男を追って古城で開かれる摂政時代がテーマのパーティに潜り込んだが、その最中、ケンドラの身に不可思議なことが起こり、気づいたときに彼女は本物の摂政時代へとタイムスリップしていた。突然現れたケンドラに、侯爵のアレックは不審の目を向ける。ケンドラ本人ですら信じられない事態なのだから、侯爵に怪しまれても当然だ。もとの世界に戻る方法が見つかるまで、城の使用人として働くことになったが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
klu
14
タイムスリップものとしては、久しぶりに面白い本に出合えました。1800年代初頭のイングランドで苦しみながらも周りの仲間それも貴族たちに支えられて事件を解決に導いたエリートFBI捜査官!話はまだ始まったばかりです。2020/12/03
choco
14
IQがめちゃ高いFBI捜査官が中世にタイムスリップ。知性と捜査経験をフル稼働し凶悪な殺人を解決に導いていく…。とても面白い!ただ、こういう状況への導入手法として確かに.仮装パーティへの侵入とかしないとドレスなんか着てないよね。そこら辺が作った感あって仕方ない。でも、近代の捜査技術に頼らない、観察と推理による手法を用いて解決へつなげてゆくヒロインは小気味よい。その時代の階級に困惑をもたらす存在として巻き起こす騒動も読んでいてわくわくするのは、同時代の人の目線としてヒロインに同調しやすいからなんでしょうね。2018/06/04
まみ子
14
エリートFBI捜査官のヒロインが19世紀にタイムスリップし、連続殺人事件に挑みます。これ、好きです。事件一つ一つが丁寧に解析されていて面白かったです。ロマンス要素はほとんど無かったけど、最後の「4日で説得する」といったヒーローの台詞に、きゃー!( 〃▽〃)ってなりました。続きを楽しみにしてます!2017/08/24
アカツキ
13
ケンドラ・ドノヴァン・ミステリーズ1作目。ヒロインは遺伝子操作で生まれたFBI捜査官。仲間の仇を討とうとしたところ、何者かに先を越された上に、殺されかけて逃げている最中にタイムスリップ。滞在先の公爵家のパーティで水死体が上がって捜査をする…という話。めちゃくちゃ面白くて、読む手が止まらず夜更かしをしてしまった。ロマンス面は薄いけれど気にならないどころか、むしろそれが良いまである。しかしヒーローは侯爵なのに、公爵様の魅力しか描かれてないような…。シリーズ最後まで訳して欲しい。2019/02/25
アネム
12
★★★★★面白かった!この先、ヒロインがどうなるのかわくわくです。シリーズだから、きちんと刊行してくださいね。2017/08/15