内容説明
若くして戦場に赴き,戦後は経営者として活躍し,地位と名声を築いた人たち.その時の苛烈な「戦争体験」は,彼らのその後の生き方や企業観,経営手法に,どのような影響を与えたのか.企業取材歴40年のノンフィクション作家が,取材の過程で出会った経営者たちの肉声をふり返りながら考える.
目次
目 次
はじめに
第一章 戦地に赴くということ
堤清二/父・康次郎の出現/理系から文系へ/堤の戦争体験/中内功/一兵卒として戦地に派遣される/ルソン島での飢餓体験/堤、共産党に入党する/共産党の査問を受け、除名/西武百貨店に入店、「セゾングループ」へ/辻井喬での創作活動/バブル景気を追い風に/平成不況の中でグループ解体/ 「よい品をどんどん安く」/他人のために生きる/ 『わが安売り哲学』/私は商人である/ 「ソビエトをつくろう」/関西財界の重鎮に異議/ 「そんなええかげんなことを言うのはおかしい」/阪神淡路大震災の被災者を励ます/晩年の中内
第二章 日本軍は兵士の命を軽く扱う
ケーズデンキ・加藤馨名誉会長の「お別れ会」/ 「戦争ほど悲惨で残酷なものはありません」/職業軍人の道へ/暗号班長として/ノモンハン事件で見たもの/大本営への疑問/日本軍の無謀な戦いぶり/敗戦、そして仕事探し/ボロ家で始めた電気店/明朗会計と無料修理/ナショナルショップから混売店へ/株式会社カトーデンキ/定年まで働いたら財産ができる組織に/東証一部上場を実現/ 「がんばらない経営」/個人の尊厳と自由意思を尊重した人生
第三章 戦友の死が与えた「生かされている」人生
ワコール会長の神がかり的な発言/ 「絶対に商人になる」/ 「近江商人の士官学校」での出会い/中村伊一/川口郁雄/八幡商業時代の三人/ラブレター事件/卒業後の進路/インパール作戦に従軍/ 「白骨街道」を歩く/ 「なぜ自分だけ生き延びたのか」/婦人洋装下着を専門とする株式会社へ/塚本の女性観、平和への希求/川口の戦争体験/塚本との再会/学徒出陣で満州へ/ソ連での収容所生活/塚本幸一からの誘い/トロイカ体制で発展/ 「経営危機」にどう向き合ったか/四つのビジョン/ 「相互信頼の経営」へ/戦争が三人を結びつけた
第四章 終わらない戦争
ある商社マンの戦争体験/ 「オレは、いまから鬼になる」/国民の生命を守らない軍隊/シベリア抑留の経験/日本軍敗北の真相/珊瑚海海戦での日米異なる対応/目先の勝利が大切なのか/ 「全体」に無条件に尽くす「個」/山下俊彦の経営/ 「個」を活かす人事/左遷されていた労組役員を抜擢/受け継がれなかった山下革命
おわりにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rico
nnpusnsn1945
Porco
CTC
nishiyan
-
- 電子書籍
- 悪役令嬢の怠惰な溜め息【分冊版】 85…
-
- 電子書籍
- NHK連続テレビ小説「虎に翼」シナリオ…
-
- 電子書籍
- [合本版]聖剣使いの禁呪詠唱<ワールド…
-
- 電子書籍
- スモーキン’パレヱド(2) 角川コミッ…
-
- 電子書籍
- 絶対可憐チルドレン(7) 少年サンデー…




