ポプラ文庫ピュアフル<br> 「私が笑ったら、死にますから」と、水品さんは言ったんだ。

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ポプラ文庫ピュアフル
「私が笑ったら、死にますから」と、水品さんは言ったんだ。

  • ISBN:9784591160190

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内容説明

クラスでも目立たず友達のいない男子高校生・駒田に、となりの席のクールな美少女、水品さんが、ひそかに声をかけてきた。「15分で1万円のバイトに興味はありませんか?」水品さんが決して笑わない理由と、怪しい仕事の真の目的は……? 傷ついた過去やトラウマを持つ二人が出会い、ある仕事を経て次第に立ち直っていく。ミステリ-タッチの優しい青春ストーリー。第7回ポプラ社小説新人賞<特別賞>受賞作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ami*15

60
ストーリーが面白いかつまらないかというよりネットとの付き合い方について非常に考えさせられた内容でした。ミステリーテイストの青春小説ながらも主にネット関連の現実的な話題も多く、お互いネットをきっかけに心に傷を負ってしまった駒田と水品さんの境遇には何度も苦しい気持ちにさせられました…。中盤まではバイトの内容などでもやもやが残る印象だったけど、クライマックスで徐々に水品さんの秘密が明らかになってくる展開からが凄まじかった。また作中で「ちょっといいこと」という言葉がよく出てきましたが、この言葉もとても素敵だなと→2018/09/11

よっち

49
クラスでも目立たず友達のいない男子高校生・駒田に、となりの席のクールな美少女・水品さんが提案した「15分で1万円のバイト」。苦しんだ過去を持つ二人が出会い、次第に立ち直っていく優しい青春小説。水品さんが提案した不思議なバイトを通じて知ってゆく彼女の特殊な事情と、少しずつ変わってゆく駒田と水品さんの不器用な距離感。過去を乗り越えるための悲壮な決意から無意識の悪意にさらされる水品さんに、自らも苦い過去があるからこそ寄り添える駒田の心意気がカッコよかったですね。そんな二人の今後を応援したくなる素敵な物語でした。2018/09/27

itoko♪

48
ポプラ社小説新人賞 特別賞受賞作。NetGalleyにてゲラ読了。9月5日頃発売。タイトルを見ただけではどんな作品か想像もつかず。主人公は冴えない普通の高校生。対するは、美人でミステリアスなクラスメイト。王道でベタなストーリーになりそうなところを、個性的な脇役、なかなかにブラックな展開が、ストーリーを引き締めていて、読みやすくてスラスラと読めた。そして、SNSにおける人間の本質や本音、闇の部分など、考えさせられたし、後味も良く面白かった。2018/08/28

IRIE

37
今だからこそ読むべき!とよく感想で目にしましたが、まさにその通り!文体は軽快なのでスラスラ読めますが、読了後考えさせられました。水品さんの目標に心がうたれました。他人の不幸は関係ないからと面白がるような人って確かにいますよね...人の痛みに寄り添える人間は果たしてどれだけいるのでしょうか。2018/10/13

うさうさ

26
ゲラ読了。病弱であまり学校にこない女の子から15分で1万円のアルバイトを持ちかけられた主人公。「私が笑ったら、死にますから」という女の子の謎が解けたとき、ああああ…と思った。日常のテレビニュースを観てても感じる映像の違和感。カードをめくるように重い真実が明らかにされ、悪意とも思っていない悪意にみんな思い当たるはずだ。2018/08/22

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