内容説明
元海軍将校が目にした戦後日本の悪しき荒廃。
海軍兵学校出身のエリート将校・守屋恭吾は、公金に手をつけ引責辞職後、祖国には戻るまいと賭博の眼力を養いつつ、欧州各地を放浪していた。やがて、ある事情から“帰郷”することになった守屋は、大きく変貌した戦後の日本に落胆と義憤を感じる。
戦争という過去の記憶から逃れようとするあまり日本の伝統や誇りまでも失ってしまった国民たち。――戦前と戦後の日本人は何が変わったのか?
大佛次郎が当時の日本人へ自戒のメッセージを込めた記念碑的名作で1948年毎日新聞に連載され後に映画化、欧米でも高く評価された。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
でろり~ん
2
じっくり考えさせられる良作でした。時代小説の面しか知りませんでしたが、こうしたドスンと重い現代小説も書いていたんですねえ、考えてみれば天狗さんもその時代に対して結構批判的でニヒルな主人公でしたもんね。作者にとってはこうした現代物も共通したペーソスがあったのかもしれませんね。考えさせられるのは、こうして戦後急速に変わった日本は、今また、急速に変わってきているのを感じることです。ハコモノだとかの物質的な変化ではなく、精神的な崩壊段階にあるのではないか。さもしい心情を感じさせる事件が多くなってきている感じです。2019/11/21
katashin86
0
横浜の記念館訪問時に記念として購入。2024/03/02
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