内容説明
米国民にいまだ理解が広がらないヒロシマ・ナガサキ。五つの原爆神話を信じるからだ。事前に投下警告があった、日米100万の命を救った、放射能の影響は全くないなど、あり得ない神話を作り広めた国・科学者・ジャーナリストの暗躍をあぶり出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
56
元新聞記者で現在は広島市立大学教授の著者が、原爆投下について1945~47年にアメリカで行われたプロバガンダを告発する書。ニューヨーク・タイムズ記者のローレンスとハーヴァード学長のコナントがその首謀者として断罪される。日本から見れば確かに言語道断なプロバガンダだが、筆致がややエキセントリックで、繰り返しが多く冗長。本書の内容はアメリカ人にこそ読んでもらいたいが、この書き方ではかえって拒絶されてしまうのでは。また被害の実相に殆ど触れられていないのも疑問。これでは「アメリカはずるかった」で終わってしまう印象。2020/03/10
犬養三千代
6
井上泰浩著 副題 「広島」を歪めたNYタイムズ記者とハーヴァード学長 1500円 アメリカ国民に限らず人は信じたいものしか信じない。マスメディアも公正でもなく中立でもない。犠牲者は浮かばれないといえば浮かばれない。今後核兵器は抑止力としてやはり王座に有るのかな。2019/01/01
キミ兄
6
わざわざハーヴァードの学長を黒幕として引っ張り出しているが根拠は25年前のアメリカの1本の論文のみ。自分で検証を行なったわけでも無いようで、それを事実のように断定する書き方はどうなのか。また放射能被害が無いとの欺瞞があったと散々書いているが、そもそも放射能被害の定義がかかれていない。残留放射能なのか爆発時のガンマ線等によるものなのかも判然としないまま批判が続く。正直?と感じる本。最後の20ページだけ読めばいいのでは。☆。2018/08/23
カラコムル711
3
NYタイムズの原爆情報操作をおそらく初めて明らかにした書か。またアメリカが放射線の影響を過小評価したのも、やはりそうだったかと気づかせた。ただしやや批判が一面的でステレオタイプである。原爆投下はその背景が奥深い、まだまだ十分な分析にはいたっていないようだ。なお放射能被害といわず放射線被害と正しく書くべきだ。2018/07/13
takao
1
日本への原爆投下を正当化する5つの神話 2020/02/12
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