集英社文庫<br> 根本陸夫伝 プロ野球のすべてを知っていた男

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集英社文庫
根本陸夫伝 プロ野球のすべてを知っていた男

  • 著者名:高橋安幸【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 集英社(2018/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784087457797

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内容説明

野球選手としては三流、監督としては二流、でもゼネラルマネージャーとしては天下無双―昭和から平成の野球界を支え続けた男、根本陸夫。広すぎる人脈と卓越した洞察力を武器に、低迷していたカープ、ライオンズ、ホークスを変革し、黄金時代を築いた。王貞治、衣笠祥雄、工藤公康らの証言をもとに、今も語り継がれる“球界の寝業師”に迫る。この一冊で日本プロ野球史の表も裏も全て分かる!

目次

はじめに
1 証言者・工藤公康  入団拒否する選手の親にすっかり気に入られた男
2 証言者・大久保博元 デーブが初めて「オヤジ」と呼んだ男
3 証言者・関根潤三  大学生にして渋谷の闇市で暴れまわっていた男
4 証言者・土井正博  高校を中退させて「18歳の4番打者」を作った男
5 証言者・衣笠祥雄  広島を球団初のAクラスに導いた男
6 証言者・坂井保之ほか「凡将」と評されながら11シーズンも監督を務めた男
7 証言者・石毛宏典  野球人にスーツを着ることの大切さを教えた男
8 証言者・森 繁和  裏技を駆使して一流選手を次々と入団させた男
9 証言者・行澤久隆  1980年代の常勝西武を作り上げた男
10 証言者・小島弘務  浪人投手をドラフト1位にまで育て上げた男
11 証言者・毒島章一  選手獲得で巨人に一騎打ちを挑んだ男
12 証言者・石山建一  12球団の情報を毎日入手していた男
13 証言者・小枝 守  名門高校の監督と朝まで野球談義する男
14 証言者・浜田昭八  記者のペースで取材をさせなかった男
15 証言者・安倍昌彦  ドラフト候補を求め素人をスカウトに雇った男
16 証言者・大田卓司  選手全員の「行きつけの店」まで知り尽くしていた男
17 証言者・下柳 剛  試合中にもかかわらず下柳剛を延々と説教した男
18 証言者・瀬戸山隆三 オーナーに内緒で超大型トレードを成立させた男
19 証言者・森脇浩司  王貞治を「ラーメン屋のせがれ」と言い放った男
20 証言者・王 貞治  頑なにダイエーの監督を拒む王貞治を口説き落とした男
21 証言者・馬目 大  少年時代からフィクサーの才を見せていた男
22 証言者・根本隆子、根本穣介  行き先も、いつ戻るかも、家族に知らせなかった男
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

179
これから先、プロ野球界のみならずスポーツ界において2度と現れないタイプのオトコですね。破天荒寄りではありながら、人の苦しみや痛み、辛さをしっかりとわかる根本さんの人格に改めてココロを奪われました。自分と関わった選手のみならず、球団関係者の引退や退職後まで色々と気にかけていたエピソードは涙なしには読めませんでした。西武やソフトバンクがなぜ常勝軍団になった(なれた)のか、やはり根本さんの'熱意'は一言では表せず、欠かせないモノであることは間違いないです。決して他者を否定することなく接する姿にひたすら脱帽です。2018/11/01

Aya Murakami

131
ナツイチ2019対象本 野球には疎いので情報量に圧倒されましたが本作にてドラフトが球団が新人を入れるシステムだということを知りました。よく耳にするワードゆえに詳しいことを知らないのに知った気になる…。読書をしているとこんなことを痛感する機会が増えた気がします。荒くれ根本さんが後に本になるほど有名な人になるのだから人の世は複雑怪奇です。2019/11/05

むーちゃん

107
読了。 球界の寝業師こと根本陸夫氏。 親分、ゴッドファーザーという任侠的な方だったのかと(良い意味で) 西武、ダイエーの基礎を築いたことは野球遺産かと。 根本イズムはダイエーに王監督を招聘し、現在の常勝ソフトバンクホークスに繋がってると思うと感慨深いですね。大学の先輩でもありますが、ホントにいろんな基礎を作られた偉大な親しみを込めた「おやじ」だったのかなと。2021/04/23

fwhd8325

79
ジャイアンツファンの私にとって、根本さんは憎き存在です。寝業師の異名もあり、その人を知ろうともしませんでした。最近、同じ著者で根本さんに関わる新作が出版されたのがきっかけで、旧作から読んでみようと思いました。この22人の証言者が語る人物像は「惚れる」に尽きると思います。今のプロ野球を見渡しても、こんな人いません。そのDNAたちもだんだんと活躍の場所が少なくなっていることがとても淋しいです。2024/08/20

T2y@

44
GMという職位が一般化する前、あんなに勝てない監督が何故、引っ張りだこの「優勝請負人」であったのか? 22人の証言者を紡いで見えてくる根本像。 『次に優勝させる監督』他者評価は元より、本人自身が自覚して目指したところが凄い。 最期の大仕事として招聘した王さんと、行く末を最も心配したと言う、石毛のインタビューが特に読み応えあり。2018/09/12

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