万引き依存症

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万引き依存症

  • 著者名:斉藤章佳【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • イースト・プレス(2018/10発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781617053

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内容説明

被害総額1日13億円!
万引きは、日本一発生件数の多い深刻な犯罪です。

あなたの家族が陥るかもしれない!?
●「貧困」が原因ではない
●女性に多い
●認知症や摂食障害との関連も

なぜ繰り返すのか。どうすれば止められるのか。
依存症の専門家が解き明かす、万引き依存の実態。

「万引きGメン」伊東ゆう氏との対談収録

目次

第1章 万引きを繰り返す人たち
第2章 被害者が見えづらい深刻な犯罪
第3章 なぜ女性が多いのか
第4章 なぜやめられず、エスカレートするのか
第5章 高齢者と摂食障害と万引き
第6章  「万引きしない自分」に変わるために
第7章 特別対談 伊東ゆう(万引きGメン)×斉藤章佳

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

242
「この店は儲かっているから自分一人ぐらい盗ってもいい」「ここでたくさん買っているから、ちょっと盗ってもいい」「新商品は買う前に試したいから盗った」…万引き犯の言い訳集だ。この著者は、日本では数少ない、「万引き依存症」の人を通院で治療を受け付けるクリニックのソーシャルワーカー。現場で多くの万引き常習者と向き合っている中で、刑罰だけでなく、「治療」が必要、と説く。犯罪の根底にあるのは「認知の歪み」を正すことだ、とも。考えさせられた。2021/06/11

kinkin

93
万引きという犯罪を繰り返す人たちを万引き依存症というそうだ。ルポルタージュ的な内容かと思いきや依存症というメンタルの病気という面からとらえた内容だった。うちの近所のドラッグストアでもよく万引き犯が捕まるという話を聞く。しかし最近ははじめから万引きを想定した価格設定にしてある店もあることを知った。うちの家内がいうにはスーパーのシャインマスカット、どう見ても数個が無くなっている物があったそうだ。パックに穴を開けむしって口に何気なく放り込む。なんといっても皮ごと食べられるものね,普通のぶどうは皮出さないと・・ 2020/10/09

テツ

34
欲しいから欲しいものをパクるといったアホなガキがやらかす即物的な万引きとは違い、大人が繰り返してしまう万引きには精神的な原因がある(らしい) 物を盗むという犯罪に依存してしまう当人の辛さも理解できるけれど、薄利多売で頑張っているお店の方々にそんなことを考慮してやる義理なんて全くないしなあ。法治国家として捕まえて罪を裁くことは当然大切なんだけれど、盗癖という精神の病気に罹患していることも考慮して、罰を与えると同時に治療も考えていかなければならないよな。犯罪行為に依存してしまうなんて辛いだろう。2019/10/02

崩紫サロメ

31
「万引き依存症」――貧困のためではなく、盗むという行為自体が依存症化してしまった人々の治療にあたる、クリニックからの視点。「たいした額じゃないのに」「店のレイアウトが悪い」などという認知の歪みの背景に、抑圧された自我を持つ患者に入院治療を行い、認知行動療法を行っていく過程は臨床心理の本を読み慣れているとすんなり読める。しかし、一般の精神病患者と違うのは、彼らは犯罪者であり、中小の書店などを倒産させるに至っているというところ。どこまで「病気」して考えるか、なかなか難しい。2019/10/11

Kentaro

23
万引き依存症者のなかには「認知の歪み」がある。認知とは、物の見方や考え方を言う。私は「認知の歪み」を、「問題行動を継続するための、本人にとって都合のいい認知の枠組み」と定義する。「どうせ買うつもりだったから、盗ってもいい」「沢山買っているから、ちょっと位、盗っていい」「レジが混んでいるから、お金を払わずに店を出よう」といった都合の良い感情だ。レジが混んでいるからというのは、多くの人に共通する。スーパー等で、夕方などの混雑時に、それを横目に見ながら代金を払わずに店舗を出るときに、強い優越感があるのだと言う。2018/10/30

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