内容説明
98歳で逝去した反骨の俳人が最後に残した言葉。一つのことを極める上でどんな知恵を積み重ねてきたのか。人生の先輩が切実な言葉で伝える語り下ろし自伝シリーズ創刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
7
タイトル買い。内容は既に複数個所で目にしたことのある自身の来し方は俳句との関係、黒田杏子氏による思い出など。目新しさはあまりないにもかかわらず、タイトルに引かれて購入したが、それほど「もったいない」感はなかったのは、金子兜太氏ファンだからだろうか。2018/10/14
むらさき文鳥
4
金子兜太さんの俳句と人生をふりかえる本。戦争体験と世の中の価値の逆転を体験した人の俳句は強く潔いです。好きな句を紹介しようと思ったけれど、読んで見つけてもらう方がきっといい。(図書館本)2018/10/19
せっか
2
「俳句は、自分で見つける創作である。」「トラック島での戦場体験・日銀での冷や飯・俳壇の保守返り」2018年、河より掛け声さすらいの終るその日、陽の柔わら歩ききれない遠い家2020/09/24
Takao
1
2018年8月24日発行(初版)。俳人・金子兜太については何も知らず、「アベ政治を許すな」の揮毫や東京新聞の「平和の俳句」でその名を知った不勉強を恥じる。最後のインタビュー(2018年2月1日)は「今日はこれでおしまい。では、また。」で終わっているが、その半月後の2月20日、死去。まだ語ることがあったのではないか。「人間が、戦場なんかで命を落とすようなことは絶対あってはならない。」「俳句という素晴らしい国民文芸を生かしながら、平和憲法を守り、心ゆたかに、おだやかに、みんなで仲良く生きていこうじゃないか。」2019/12/14
v&b
1
俳句というより金子兜太という人間についての本だったが、百聞は一見に如かずで、なかなか思うところあった2019/03/17