“それ”は在る

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“それ”は在る

  • ISBN:9784864510790

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内容説明

「本作では、思考は私ではない、という教えの部分が、かなり強烈に書かれております。著者は改めて、過去に読んだ書物をなんとなく思いめぐらしましたが、驚いたことに、ほとんど全く、どの書物も明確に伝えていません。おそらく、本作にも書かれているように、思考が自分ではないなら、どのように学びが起きるのか、誰が何を学んでいるのか、というとても重要な問題に遭遇するからです。思考や想念や身体は、本当の自己ではない、とは多く書かれていますが、思考が自分ではない、という問題に詳細に触れているものを見たことがありません。そのような意味において、この部分はまさに、本作にもあるように、一気に階段を登り、存在自体に戻る体験を作り、与えることができる作品かもしれません。」(著者より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

45
《kindle》なかなか興味深くかつ解りやすくまた難解でもある。従来からの禅、浄土真宗などの大乗仏教のほかキリスト教、ユダヤ教はもちろんのこと、昨今流行のマインドフルネス或いは藤田一照師らが提唱する仏教3.0とも不思議と合い通じる。当初は単なる独我論の焼き直しかと思ったが、読み進めるうちにそれが大きな誤解であることに気付いた。これはもはや優れた思想哲学書であり聖典である。また、正法眼蔵や歎異抄などを読む前の手引書としても有効だろう。巡り合うべくして出会った価値ある1冊だった。要再読。だが実現への道は長い。2020/03/24

Kentaro

36
未来について考えていたことも過去だし、未来自体も過去の投影に過ぎない。つまり、思考とは過去の知識、体験の塊である。記憶と思考は直結している。思考とはすでに知られているものだ。それがどんなに真新しいアイデアに見えようとも。思考を生きるとは、過去を生きることだ。幻想を生きることだ。過去はもう存在しないがゆえに、 過去を生きるとは失ったものを生きることなのだ。そこにどんな幸福があるだろう。未知を知りたいなら、ただ在るに留まりなさい。それだけが、唯一の幸福なのだから。 あなたが求め続けているもの、それが在るなのだ2019/11/09

ももたろう

24
この本の内容について何もコメントできない。この本が生涯のバイブルになると確信した。2016/08/14

出世八五郎

23
隣区の図書館でわざわざ借りた。→購入を決意した。→絶版であった。→ネット通販で定価より高い値段で取り寄せ最中。___2年ほど前に正法眼蔵随聞記ちくま文庫を商品券で購入し、最近また中村宗一訳の正法眼蔵全巻をネット通販で購入した。それ以来、久々に本というものにお金を払って購入した。・・・謝辞に、聖ジャーメイン、イエス、メルキゼデク、OSHO、ラマナ・マハルシの名が出てくる。文中には臨済などの名も出てくる。___ドゥクシャやブークは解る。2017/06/18

テツ

18
在ることについての疑問を対話方式で説いていく。何もない世界に唯我だけが在る。過去も未来も含めて、自分自身以外の全ては自分が認識しているから存在しているというだけのこと。揺蕩うようなコトにもモノにも執着する必要はない。それは『存在しているかのようなモノ』と考えても何の不都合もない。静かに沈むように思考を積み重ねながら、全てから解き放たれて日々を生きていく。人は誰しも成長するにつれて自縄自縛に陥るけれど、それに気づきそこから解放されることによる精神の成長の機会も与えられている。2021/04/26

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