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内容説明
私たちは必要なつながりを持てずにいるとき、惨めでさみしく、つらい気持ちになることがある。しかし、この一人の状態を「どうせ一人でいるのなら」と主体的に選択し直すと、全く異なる意味合いを帯びてくる。大きな自由と解放感が得られる。さらに世間の喧噪から離れて徹底的に孤独に徹し、「深い、一人の時間」を持つことではじめて、より深く自分自身であることができ、真実の自己と内面的な充足が得られる。そして同時に、逆説的に、もっとも強く他者とのつながりを感じ取ることができるのだ。つまり、孤独との向き合い方が、人生を豊かなものにするために問われているのである。孤独こそ、すべての人間に共通の当たり前の真実。いかに孤独を引き受け、自分の人生に課された使命をまっとうするか。あなたよ、孤独の達人たれ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アポトキシン
29
図書館本。とても共感しながら読むことができた。私自身も、数年前までは「きちんと伝えれば相手は必ず分かってくれる」とか、「自分に限界を与えてはいけない」と思っていた。しかし、職場などで人間関係に揉まれているうちに、どんなに丁寧に説明しても相手が耳を貸してくれなかったり、伝えれば伝えるほど嫌われていく場合もあることを、身をもって体験した。だから、この本にも書いてあったような、「皆と分かり合えないのは当然だ。分かってくれる人は数人もしくは1人いれば十分だ」という思想には、私はとても共感できた。2024/09/27
でかぱんちょ
14
【図書館本】メンタルがまた不調になり、普段以上に孤独を感じていた時にたまたま見つけた一冊。前半は正直、芸能人やテレビ番組の具体例、SNSやLINEの同調圧力の話など現代的な例を持ち出し過ぎていてあまり興味を引かれませんでした。しかし後半部からは過去の哲学者や「フォーカシング」の話など、とても興味深く読むことができました。最後の「終わりに」は著者の個人的独白ともいえる内容で、ここまで語ってくれた諸富先生の著作をまた読んでみたくなりました。2019/01/23
千石京二
9
通勤時間で一気読み。わたしはまだまだ「孤独の達人」にはなれそうもないが、「自分を深く見つめること」「他者と自分を比べないこと」などの小さな行動を通して、いまのこの、なんとなくつらい、寂しいという気持ちから脱したいと思う。何回か読み直したい本。2020/05/13
トラバーユ
8
最近はなかなか読書が進まなかったけど、ようやく一冊読み終えた。自分のセラピストさんに勧められた本。全内容が濃かったかと言われるとそこまでだけど、カウンセリングは気持ちを整えるために気楽に行くものという考えはすごく共感できた。2019/12/11
M
7
単に「ひとり」でいることと、「孤独」であることの違い、そして、自己を深めることしか到達できない領域があることを著名な哲学者や音楽家を事例に挙げている。私は一人でいる時には悲しみが込み上げてきて、孤独な時は疎外感と不安があり、共感してくれる対象を探そうとする傾向がある。承認欲求の説明で考えたのは、定常化社会では皆が自己実現を目指すこと自体は方向性として誤ってはいないということである。 「拘らないことだけでなく、拘ることにとことこん拘ることもまた自由である」 「孤独の時間は自分に返っていく道を開いてくれる」2020/02/13
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