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内容説明
世界的不況の中でも経済成長を続けるイスラエル。世界的IT企業が買収したがるスタートアップ企業を輩出し、研究開発拠点や先進的な生産拠点が置かれるのはなぜか? 建国の経緯、軍隊のあり方、産業政策などを取材と調査・分析により生き生きと描きだし、停滞する日本企業のイノベーションに多くの示唆を与える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エリク
28
イスラエルの発展の秘密について書かれた本。 非常に深く、有意義な時間となった。 中東のイスラム諸国に囲まれたユダヤ教の国。迫害と差別の繰り返しで身についた風習と誇りが育て上げた文化に、ぜひ触れてみたいと思った。 株式を行う際にも、これらの企業は参考に成り得る、これからの社会に重要な文化だと思う。2020/03/09
ひろし
5
基本的にはイスラエルよいしょ本だが、イスラエルという国の持つイメージが少し変わった。国民のほとんどが何らかの軍事活動に従事しているとか、ハイテクに力を入れているくらいしか、知らなかったが、もともと農業国であったことや軍隊・徴兵制が社会やビジネスに影響を与えていることなどは、興味深かった。特に米軍との比較で、イスラエルの場合、一人が複数の役割をこなすことで、複数の分野を関連づけて全く違うものを生み出すことができるという話はなるほどなと思った。2012/09/08
Ujiro21
4
イスラエル教育を知りたくて読む。18歳までのエリートを徴兵で選別し、自然な成り行きとして国家や組織へ貢献させるプログラム。モラトリアムか軍役か、自由と責任、人権とは何かを問われている様で興味深かった。疑問であった教官らに対しても意見する姿勢について、お互いを尊敬しているからこそ成り立つ様子。ガレージで作業し電球がきらめく典型的なスタートアップイメージを否定し、ほぼ失敗に終わる現実の記載に本書の誠実性を感じる。人の繋がりコミュニティ、環境。一朝一夕には作りえない大切な資質を、国で準備する仕組みはいいな2023/08/31
Kentaro
4
シンガポールには強力な教育制度がある。韓国には徴兵制があり、その国家全体に対する大きな安全保障上の脅威に直面してきた。フィンランド、スウェーデン、デンマークそしてアイルランドは比較的小さな国であるのに、数多くの特許を生みだし、活発な経済成長をなし遂げてきた。こうした国々の中に、イスラエルに匹敵するような数のスタートアップを生みだす、あるいは水準の高いベンチャーキャピタル投資を引き出した国は一つもない。こうした国々に欠けているのは積極性とチームワーク志向との豊かな融合、孤立と連携と大きな志を抱く姿勢である。2018/10/18
yurari
4
男女ともに兵役につくイスラエル。定期的に訓練に参加する事で人脈も広がる。そして軍で優秀だと認められた者はスカウトがくる。整った仕組みである。空襲後にも出勤するなど、彼らは非常時でも普段と同じように行動することが出来ている。訓練のおかげ?彼の国から学べる部分は多いが、日本で真似できることは案外少ないかも…2017/10/15
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