日本経済新聞出版<br> 金融失策 20年の真実

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日本経済新聞出版
金融失策 20年の真実

  • 著者名:太田康夫【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日経BP(2018/09発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532357917

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内容説明

日本経済再活性化のためには潤沢な民間資金の活用がもっとも効率的だ! 「貯蓄から投資」はこの20年の日本の経済政策の基本に位置づけられてきました。1800兆円にも及ぶ個人金融資産を、株式などの投資に振り向け、有効活用を図ることが経済発展に資するとされてきたのです。しかし、「貯蓄から投資」を志向した日本版ビッグバンから20年、「貯蓄から投資」を推進するための金融商品取引法が施行されてから10年以上がたちましたが、投資主導で日本経済が生産性を高めたようには見えません。
本書は、日本経済の低迷を、「貯蓄から投資」という政策の失敗という切り口から検証するもう一つの平成金融史です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

27
日経編集委員による30年間の日本金融史のまとめ本。全体の流れがひと通り振り返れるので、金融関係者には面白いかも。結局、「貯蓄から投資へ」という看板を掲げたが、何も進まなかったというのが本書の結論。それはお金の保有者が多くは高齢者となり、投資よりも元本確保を重視する傾向が強いから(同じようなことを先日読んだ拓銀最後の頭取も言っていた)米国の要求に右往左往した結果、こんな不毛な30年間に終わったのかと思うと虚しさだけが残る。2019/03/03

Yuichi Tomita

4
タイトルに金融失策とあるように、金融庁を批判的に述べた書籍。「貯蓄から投資」の未達成、金商法の穴、地銀への統合の促しなど、結局、20年間で投資は活性化していないと結論付ける。森金融庁時代の施策に対して、特に批判的である。 中盤以降、データや事実が紹介されずに評価のみが記載されており、雑な叙述になっている点、金融庁への嫌悪感が文章に現れてしまっている点が残念。 批判自体は、なるほどと思うものも多いだけに、丁寧に叙述してほしかった。2019/05/20

terukravitz

4
図書館本★★☆☆☆2018/10/02

翔平

1
基本的には銀行員の行政と証券、運用業界への愚痴を30年分大雑把にまとめた薄口読み物。 グダグダの政策も多かったものの結果論の批判。 p.219 CSFP ファーストプロダクトは噴飯 2023/11/16

kaz

1
バブル崩壊後の「貯蓄から投資」(間接金融から直接金融への道)という金融行政の大きな流れを、批判的に論じたもの。論旨に全面的に賛成できるわけではないが、諸々の事件やそれに対応する立法等、バブル崩壊後の金融行政の動きを整理するうえで、非常に勉強になる。構成は、成長-貯蓄が主役の時代、大転換-貯蓄から投資の枠組み作り、誤算-軽視された融資の役割、裏切り-利用者不在の改革、失政-欠けた成長加速への目配り、反省-問い直された「市場」、混迷-金融社会主義の影、終章:出口はあるのか-利用者ファーストへの転換を。2019/08/24

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