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内容説明
蓄積される疲労、変わりゆく労働環境――。「うつ」が日本の五大疾病のひとつである現在、本当に危険なのは、中高年社員のメンタルです。しかし、その対策はあまり進んでいないのが現状。特に注意が必要なのは、役職ストレス・子離れ・更年期の「トリプルショック」に襲われる40代後半から50代前半女性。そして、コミュニケーション力不足の定年男性です。
・「うつ状態」になりかけたら「3連休×2回」回復法を。
・ライフイベント表でストレスを自己採点
・職場から「雑談」と「雑用」が消えた
・女性のほうがストレスのセンサーが優れている?
・休息の要は「深い睡眠」
・愚痴をこぼすな、弱みは見せろ
・キャリア女性の「職場ロス」
・退職した勤め先の名刺を交換するな
など、四十年間、産業医を務め、日本産業ストレス学会理事長、日本産業精神保健学会会長などを歴任した精神科医が豊富な実例とともに指南する、「心の健康を守るための働き方、休み方、そして定年後の過ごし方。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
98
今、中高年サラリ−マンのメンタル不調が多いという。本書では「勤続疲労」と書かれている。ここ数年で定年になった人、これからという人のほとんどは、昭和に働いてきた人だ。著者は昭和時代の仕事のやり方で決定的に違うのは職場の中に「雑談」「雑用」など一見無駄と思われる時間や仕事があったことだと書いている。確かに今どきの職場は皆パソコンの前に座り効率化と計画達成が重視されていると思う。スマホもメールもない時代は居留守やサボる時間もよくあった。しかしその分皆で助け合いながらの仕事があった時代だと思う。図書館本2023/02/02
てん
21
産業医の経験を踏まえて、中高年こそうつ状態になる危険性が高いとする。中高年にターゲットをあてた本は少ないと思うし、中高年ならではのうつ状態の危険性が平易な文で書かれていてわかりやすい。ストレス解消のために趣味を持つのがいいと言っても、没頭できる趣味を見つけることがこれまたストレスとは、笑えない。広く浅い内容の本だが案外これだけで十分な知識が得られるように思う。2018/10/19
魚京童!
19
こうして、メンタルが強くなった老害が増える。妖精が飛び回っているようになる。どこでどうやって変えるかって大きな問題だよね。改革すると自分も改革される。粛清すると自分も粛清をされる。国外逃亡すれば、まともな国なんてない。自分で作るしかない。2022/07/11
hippos
15
「会社はあなたの命を守ってはくれない。自分の身体は自分で守るしかない」 身体のことをもっと真剣に考えなきゃいけない年齢になってきた。言いなりになって擦り切れてしまっては元も子もない。2018/11/25
黒頭巾ちゃん
14
メンタルヘルスについての具体的なケースがあり読みやすかった。学術的なことはありきたりでしたが、対策のなかで「職場では役者になれ。言いたくないことでも科白だと思えば言えてくる」は感銘を❗メンタルヘルスチェックでは赤信号でしたが、リフレッシュ法では青信号でした。メンタルヘルス対策では深い睡眠が何よりの予防のようです。2018/10/17