内容説明
推理小説史上、特異な位置を占める、幻想の詩人・日影丈吉の代表的長編。舞台は、榛名山に近い寒村。縁の薄かったわが子の火葬に立ち会った仰木は、そこで奇怪な事件に巻き込まれた。1体のはずの乳児の骨が、2体も出てきたのだ。忌わしい事件を仕組んだ犯人の意図は? 閉鎖的因習や錯綜した人間関係を追いながら、謎を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オコジョR
1
ん十年ぶりの再読。 なんとまあ魅力的な作品であることか。「オート三輪」が出てきたりして、時代設定は今からするとかなり古いが、小説としてはまったく古くなっていない。 かなり重要な働きをする人物がとうとう一度も物語の舞台上には登場しなかったりして、変則的なプロットがあったりするのが、かえって作品の奥行きを増していることなどもあり。 日影丈吉は短編ばかりではなく、長編もいいのでした。2021/02/19
カワカミ
1
読むのにえらい時間がかかったが、結局肌に合わないまま、徒労感だけが残った。筆者がしつこいくらいに塗り固める文学性を、飲み込めるかどうかが評価を左右するように思う。それにしても、今の時代性から見た主人公の言動は、ちょっと受け入れがたいものが有る。2014/11/03
MIRACLE
0
郵便局長の毒殺をめぐる長編推理小説(舞台は群馬県の農村)。地味な作品。内容も文章も重いので、31頁までは我慢して読む必要がある。2013/08/10
氷沼
0
再読した際にコメントしようかと思いましたが、イマイチ面白くなかった記憶があるので再読はしないと思います。
レイト
0
★★亡くなった息子の棺桶を火葬したら、なぜか2人分の遺骨が出てきて…という事件から始まる話。時代背景、文体ともに今読むとかなり古い感じで読みづらい。一応ミステリのようだが、トリックも今読むとシンプルで予想がついてしまう。2022/05/12
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