内容説明
どこにでも転がっている“石ころ”。しかしそれは、火山活動や自然環境などにより、長い年月をかけて地球のエネルギーが凝縮された唯一無二の造形であり、ロマンに満ちている。そんな石ころとの出会いに情熱を注ぎ、日本のみならず世界を飛びまわる著者が、見つけ方や楽しみ方を徹底ガイド! 美しい錦石はどこから流れてきた? どっしりした餅鉄の正体は? ヒスイとキツネ石を見分けられる? さああなたも、素敵な石ころ探しの旅へ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
85
タイトルに惹かれて読んだ。学術的な内容を重視していなく岩石としての知識以上に、その周辺の自然や人と触れ合う「石ころ探し」の楽しみを置き、そのノウハウを詰め込んでいると書かれていた。石ころ探しを実践的にするときこの本はとても参考になると思った。また巻頭の様々な種類のカラー写真と本文がとてもわかりやすく、変成岩や火成岩他を含めて岩石というすこし取っつきにくそうな物に興味を持つことができ、近くの川や海で拾った石ころの種類に限らず模様や形の面白さを楽しむにはもってこいの内容だと感じた。図書館本2018/09/20
misui
6
石ころを拾ってその組成から土地の成り立ちを知る、あるいは土地についてリサーチして石を拾いに出かけるという感じで、やはり旅ととても相性のいい趣味と思う。もちろん学術的なことは後回しでフィーリングに従ったり魚釣りのように気ままにできるのも醍醐味。どうしても川原や海辺が主な採取地になるので自分の行動範囲だと難しいが、機会を狙って拾いに行ってみよう。2018/12/12
misui
3
やっぱり火成岩・堆積岩・変成岩の典型的なものは一通り集めてみたくなる。2022/12/03
ソウ
3
いろんな石ころがあるんですね。口絵(写真)と本文とを行ったり来たりしながら読みました。「火成岩(火山岩・深成岩)」マグマが固まったもの。「堆積岩」礫・砂・泥・生物の遺骸が堆積して固まったもの。「変成岩」火成岩や堆積岩が地中で高温・高圧で変性したもの。埼玉県「片岩」、奈良県「玄武岩枕状溶岩」。2018/07/11
竜玄葉潤
2
この本は構成が素晴らしい。この手の本では、まず石集めの面白さをマニア目線で語って引いてしまうこともあるのが、この本ではまず石の解説から入る。楽しく勉強した後に、自然とマニアの世界にいざなう。うまい!2018/08/12