筑摩選書<br> これからのマルクス経済学入門

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筑摩選書
これからのマルクス経済学入門

  • 著者名:松尾匡【著】/橋本貴彦【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 筑摩書房(2018/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480016362

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内容説明

搾取と貧困が深刻化する今、「階級」「疎外」「労働価値説」「唯物史観」といった、マルクス経済学の基礎概念を再検討し、現代的な意義を明らかにする、画期的な書!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かんがく

11
マルクスの思想をソ連共産党的な発想から離脱させ、現在の視点で捉え直している。階級、疎外と唯物史観に関する部分は面白く読めたが、後半の労働価値の部分は難しくて流し読みになってしまった。マルクス関連の本を多く読んでだいぶ理解が深まってきた。2022/05/23

makio37

8
<世の中を「タテ」方向に切って「ウチ」に味方するのが「右翼」で、「ヨコ」方向に切って「下」に味方するのが「左翼」>という解釈が新鮮だった。だからお互いの批判が噛み合わないのか。他にも<貿易黒字の源泉は自国労働者からの搾取>や<課税の意義は公共サービス供給のために必要になる労働を別の部門で浮かせることにある>など、初めて触れる考え方ばかり。労働力不足を解消するには「生産拡大のための新たな投資の停止」をすればよい、との主張にも驚いた。自分がマルクス経済学を何も理解していないことが分かった。2019/01/27

浅香山三郎

8
松尾さんの本は二冊目。『新しい左翼入門』以来である。同書は左翼の思想を広く解説するやうな内容だつたはずだが、本書はマルクス経済学の全体像を解説する。 いはゆるソ連的なマルクス経済学理解を批判し、ソ連といふ現実の政治体制の呪縛から自由になつたマルクス経済学の見方を示す。 ですます調なので、ずんずん読んでしまふが、理解できたといふこととは別物。後半は図解も限定的で未消化である。2017/05/24

樋口佳之

7
入門となっていますが、入門書ではありません。「これからのマルクス経済学」への入門書です。/「全ての労働者は全ての資本家に搾取されている」/会計的把握から社会的労働配分把握へ2016/06/26

amanon

5
それなりにマルクス関係の書籍を読んできたが、それらとはかなり趣が違うな…というのが第一印象。マル経入門と銘打っていながら、価値形態論にあまり頁を割いてないし、また読み進めてるうちに「この人は廣松をあまり評価していないだろうな」と感じたが案の定だった(苦笑)。『ドイデ』も廣松訳ではなく今や絶版となった国民文庫版だし。この辺りもう少し説明が必要だったのでは。個人的には、右翼と左翼を説明するのに縦線と横線を用いてるのが、新鮮に映ったか。ただ、後数字のデーターが多い最終章は字面だけを読んでいたという塩梅だった。2025/11/10

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