IKKI COMIX<br> I KILL GIANTS

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IKKI COMIX
I KILL GIANTS

  • ISBN:9784091886095

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内容説明

あの〈巨人〉を倒す…私の世界を守るため。

「私は、選ばれし〈巨人殺し〉」…そう信じ込んで、自分の殻に閉じこもっていたバーバラ。同じ学校に通うソフィアはそんな彼女に手を差し伸べ、束の間二人のあいだに友情が芽生えた。しかしそれでも、孤立を深めてゆくバーバラ…。
ソフィアとも仲違いし、絶望の淵にたったバーバラの前に、ついに〈巨人〉が現れる。彼女が立ち向かうべき〈巨人〉、
その正体とはいったい…?
2008~2009年に全米で刊行され話題となり、外務省主催・第5回国際漫画賞では最優秀賞受賞を獲得(2012年)、待望の邦訳版刊行!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

40
「アイ・キル・ジャイアンツ」特異な言動で学校生活から孤立する少女…最悪の巨人の到来に備えて魔法の武器をポーチに忍ばせる!転校生は友情の予感、虐めっ子との確執、自宅2階の秘密…彼女の秘めた真の目的が…。そして、虐めっ子との対決の最中に現れた巨人!彼女の為に訪れた救済!“生キルモノハ全テヤガテ死ヌ”…“コレヲ否定スルコトハ人生ヲ否定スルコト”。死を目前にした母と向き合う勇気、そう、思っているよりずっと強くて、それでいて孤独に弱い人間たちの物語。2023/04/05

sin

25
心を閉ざすにはそれなりの訳が在って、それを無理矢理こじ開けようとするのは押し付けがましいが、腫れ物に触るように扱うのもどうかと思うのだが、彼女の前に立ちふさがったのは彼女が遠ざけようとした死そのものではなく、彼女が想像した悪の巨人もまた悪の存在ではない。それは彼女の日常に関わって来た他人と言う存在そのものではないだろうか?それが彼女にどう影響したかはわからないが、彼女は“普通の”と形容される女の子に戻った。2014/05/18

多田幾多

14
バーバラは母の余命が短い事や父親に捨てられた事を受け入れられず、巨人を倒せば母は生きられると信じ、孤独になりながらも戦いつづけた。ソフィアという、唯一心を開けた友を見捨ててでも・・・・。バーバラが言う「巨人」とは一体なんだったんだろう?死神?悪魔?神?天使?それとも……彼女を、母親を捨てた「父親」?2013/04/01

mugi

5
こういう話は新しいとは思わないというか、むしろどこかにこんなのあったなーとも思うのだが、泣けてしまった。タイタンの描写に鳥肌が・・・あれは脅威ではなかった。それがたまらなく切なく、悲しかった。そして安心感がありました。死を打ち負かすことはできない。死と向き合い、受け入れようとする過渡期の話かな(こう簡単に言ってしまうと陳腐だけれど)。モル先生の「死って魅力的よね。怖いし、悲しいけど…魅力的。」という台詞が印象的だった。2012/12/13

ハルト

3
最初から中盤までは、巨人という妄想に浸って自分の殻にとじ込もり、自分は特別な存在だと感じて他者を見下している、そんな青春真っ盛りな時期にありがちな痛い女の子の成長物語かなと思っていたら。なぜ彼女が巨人を怖がり他者を拒絶するのか。それまでの彼女の痛さと見えたものが、実は怯えと隠れた勇気と祈りなんだとわかり、彼女の喪失のつらさと成長とが切なく伝わってくる。主人公と同年代のときに読みたかった作品でした。ちょっと画面が粗雑に感じられて読みにくくはあったけれど、それが味にもなっており。よいYA漫画。国際漫画賞受賞。2012/12/03

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