- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
SuicaやEdyに使われている非接触型ICカード技術「フェリカ」はソニーが開発したもの。
電源を搭載せず、高速で正確、セキュリティも高い。
世界でも図抜けた先端技術をいかにして開発したか。
また世界的なビッグ・ビジネスになりえたはずの技術がなぜそうならなかったのか。
企業研究に手腕を発揮するノンフィクション作家立石泰則が迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるわか
13
Felica、無線(アンテナ)とICカード(CPUとメモリ)で構成される非接触型ICカード技術、反射型通信装置(無線局への申請不要)、読み書き可能、電池非内蔵、「かざす」から「タッチ&ゴー」。香港オクトパス(八達通)、「ハードありき」ではなく「サービス(アプリ)ありき」で成功。ICカードの国際規格化できず(欧州勢による打切り)。NFC(短距離通信)の国際規格化成功。メンツにこだわらずJR東日本(スイカ)の管理下に入り、相互利用を実現したパスモ。電子マネー、手段が目的に。2016/04/13
naimon
12
ほとんどの日本人が使っているが実はあまり知られていない「フェリカ」。その誕生と発展とその後の混乱。Suica、Edyなどの乱立の理由。開発者の先見性のある思いと昔の面影を失ってきている「SONY」との対立。世界的コンテンツ企業SONYが実際はハード思考から脱却できていない事が分かる。ユーザ側視点で書かれた「Suicaが世界を変える」を読むと更に面白い。2012/07/30
テキィ
7
電子マネー、非接触カードマニアには、色々と得心の行く内容でした。 戦略より努力で何とかしようとする傾向はいずこも同じか。2013/11/28
わらびん
5
ソニーの迷走ぶりがわかる一冊。電子マネーと同じことをウォークマン&音楽コンテンツで引き起こしてしまったのか。それにしても、ここに書かれていることが本当であれば、JR東日本は先見の明があるし非常に紳士である。モノを売ることの限界は、まさしく日本が直面する課題だし、学ぶべきことが多い。2012/01/01
Ohashi Akihiro
3
着眼点はいいし、結論も正しいんだろうけど、取材量が少ないし、記述が浅い。オリジナルの証言が出てくるのは3人くらい。その人達のカウンターサイドの証言者がいないので、一面的な印象。 ビジネスで失敗した話の表面はわかるが、真相は「推して知るべし」という感じだし、苦労した成功した技術開発部分も、「大変だったけどがんばった」レベルの記述で、本当にもったいないと思う。2013/07/28