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内容説明
2014年7月、GMaC(ギヴ・ミー・ア・チャンス=ぼくにチャンスを)と呼ばれるプログラムが、千葉県にある八街少年院でスタートしました。非行を犯して少年院に送られた少年たちが、動物愛護センターなどに保護された「保護犬」を訓練する。その経験をとおして、一度は社会からドロップアウトした少年たちが、少しずつ変わっていきます--。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
40
一心に相手を見つめる犬の写真に惹かれて手に取りました。保護権のお話です。そして同時に少年院にいる少年の話です。アメリカに囚人が犬の訓練をすることで本人も更生のきっかけを得るプログラムがあると知っていましたが、日本でも実践されているとは知りませんでした。登場する犬たちと少年に感情移入しちゃいます。犯罪が起こる背景の悲しさ。再生のため努力する人たち…。勇気づけられる内容でした。2023/02/28
yukision
35
大塚さんの「刑務所で盲導犬を育てる」と同様、少年院での保護犬訓練の様子を描いたノンフィクション。小さな成功体験を積み上げることが立ち直るためには必要という理念のもと、他人に心を開けなくなった少年が人に捨てられた保護犬を根気強く訓練することで自信を取り戻し、犬たちもまた訓練後、それぞれの場所でかけがえのない存在になっていく。もっともっとこんなプロジェクトが日本中に広がっていけばいいのに、と思った。2020/06/03
東谷くまみ
34
ハンドラーの少年を見上げる真っ直ぐな瞳。そこに刻まれているのは彼から受けた深い愛情と、2人で過ごした濃密な時間。GMaCとは、少年院にいる少年たちが保護犬を訓練する動物介在型の教育プログラムで、「Give Me a Chance」-ぼくにチャンスを-の頭文字から取られている。3人の少年たちが犬と関わることで心の扉を開き、自分と向き合い、1人と1匹で壁を乗り越えていく様子に何度も涙が溢れた。小さなステップを着実に進め、成功体験を積み重ね、自分に自信をつける。その行程が1人と1匹の絆そのものになる。→2025/10/06
蜻蛉切
20
少年院の少年が「保護犬」を訓練するというGMaC(ギヴ・ミー・ア・チャンス)プログラムの取り組みを描いている。 訓練をする側、される側がともに再生を目指すわけだが、当事者は勿論、支援する側にとっても、「ウィン・ウィン」の関係であることが重要。 失敗してもやり直せる社会への一つのアプローチであろう。 作中で何度も繰り返される「スモールステップ」という考え方に非常に感銘を受けた。 勿論、この取り組みが万能ではないけれど、人も犬も変わるキッカケとはなるはずである。 相変わらず著者の写真は素敵だ。2018/10/31
joyjoy
10
少年院での保護犬の訓練プログラム。犬たち、少年たちが、共に成長していく姿に、胸が熱くなる。トレーニングでの「三つの掟」、『責任』、『チームワーク』、『前向きであること』が、押しつけでなく、プログラムを通して実感しながら少年たちの身についていくのが感じられて、いいな、と思った。これが動物を介することのよさなんだろうな、と。「介助犬を育てる少女たち」でも思ったが、コミュニティーのひとたちの理解と協力がすばらしい。サポートファミリーや、犬たちのセカンドオーナーとの交流に、心が温まる。GMaC、良い名前だ。 2022/02/20




