内容説明
・米朝取引は歴史の流れを不可逆的に変えた。
・「自由韓国の死」がもたらす地政学的大変化を徹底予言。
・在韓米軍撤退と米中衝突にともなう、韓北中「反日」トライアングルの完成は、日本の安全保障環境を国難級の危機にさらす。
・左翼政権の外皮をまとった、東洋的専制国家群のダークサイドが日本を襲う。韓国はすでに「自由からの逃走」と「民主主義的多数決の放棄」の誘惑に負けてしまった。
・覚醒した日本国民がこの悪影響をはね返し、近代社会と自由を守るには、隣国のたどった轍(てつ)を踏まないようにしなければならない。
・朝鮮半島史の第一級の専門家による、これ以上ないほど客観的な現状分析。
「南北統一などという事態になれば、専制権力で資本主義といった、中国と似た国が誕生する可能性がある。民主主義時代にその恩恵を受け、もはや専制政治に耐えられなくなった民衆が、自由主義圏めざし大量に遁走を始めたならば一体どうするのだろうか」(本文より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
27
ちょっと大学院教授(筑波大)が書いた本とは思えない。タイトルから統一朝鮮が実現した場合、どのような事が起こり日本に悪影響が及ぶのかを想像していたが、韓国人の言動をあげつらうものであり、その後が見えてくるわけでもなく、纏まりもない。2019/07/09
南北
8
古代国家から近代国家になるかと思われた韓国および北朝鮮について地政学からの分析を行っています。法治国家になれず、告げ口外交をし、歴史を捏造する隣国というのはやっかいなものですが、見ない振りをすれば済む問題ではありません。どういう国なのかを知っておく必要があります。今後の展開についても米朝首脳会談どおりに進む場合と北朝鮮が合意を守らない場合の2つのシナリオを想定していますが、いずれにしても日本にとっての防衛ラインが38度線から対馬海峡に南下するので、手をこまねいているわけにはいきません。政治家必読の書です。2018/12/14
kenitirokikuti
6
現代韓国の司法について。1988年に韓国法院(最高裁判所)の下に違憲審査を行う憲法裁判所が設立。2004年に盧武鉉大統領の弾劾訴追は、憲法裁判所が違憲判決を出した。検察(法院が統御)と憲法裁が争う。また文在寅は国情院と軍の機務司を抑えている、と(別の本から)2018/12/22
ラッキー55
5
著者の古田氏は筑波大教授で、東洋歴史学、 政治学者。多数の韓国の書籍を出版し、 7年間韓国の大学に在籍した経歴。 日本は韓国に、『教えず、助けず、関わら ず』の非韓三原則で対応すべき。韓国人に とって当然の事が2つ示されていた。 ①イガンヂル(自分の嫌いな人物を孤立さ せる為に上司や目上の人達に告げ口をして 回る行動)②ヌンチ(上司の顔色を瞬時に 判断する機微。韓国ではこの二つを駆使し て、ヌンチを察知して、イガンヂルを振り まくと出世るするそうである。韓国ドラマ で時々出てくるのはこの事かと感じた。2019/04/12
寝子
3
どんなパターンの統一があってそれぞれどのように災難なのかもう少し紙数を割いて欲しかった。主張として福沢先生の脱亜論と変わるところなくとにかくか関わるなというもの、それが現実的に無理なのでお互い困ってるのではと思います。もし難民が日本に流れてくるようなことがあれば修羅の国福岡に何とかしてもらうしかないかな。あと神風と。2018/11/22