内容説明
本来ならば巡ってくるはずのない誕生日を迎え、ジャスミンは死を前にして何を思ったのだろうか? 本編では語られることのなかった空白の4年間、そしてその後を描いた外伝登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
93
扉絵の「眠る」ジャスミンのあまりの美しさに暫し、見惚れる。訪れないはずの誕生日を迎えながら、彼女は何を思い、どんな日々を過ごしたのか。そしてその後のケリーの生きざま。凡人の私とは倫理観がちと違うけれど、お互いが「ただ1人のひと」なのだなあ。「一生かかっても無理ならもう一生」鼻の奥がつん、となる。第1巻を手に取った時は、こんな思いに駆られるとは夢にも思わなかったけど。そして!出ました!漆黒の髪と青い瞳の「天使」デル戦と繋がった!だから次は【暁の天使たち】なんですな。楽しみです♪2015/08/14
文庫フリーク@灯れ松明の火
72
再読 少年ダニエルの決意とヘレンへの不用意なひとこと。何よりジャスミンへの恐ろしい誤解。まだダニエルに幼いかわいげを感じてしまう。自らの意志で飛ばなくなった海賊の有能さよ。年をとったケリーもあふれるほど魅力的。そしてサブタイトルの天使が降りた夜。『デル戦』より遥かに幼い描写のあの方。ケリーの『俺はな、あの女を必ず取り戻すと自分に誓った。一生かかってもそれが無理だというなら、もう一生かけるまでだ』普通それは愛と呼ばれるものなのに、微妙にずれている感(笑)まさしくエピローグ&プロローグな1冊。2010/12/05
エンブレムT
64
な~る~ほ~ど~!噂の『茅田作品リンク地獄』の始まりは『ここ』なのかー!!・・・それにしても、ケリーはまさにキングの名に恥じない年の重ね方しましたね♪外伝の主役はダニエル君に交代なのかと思ってたので、後半になってもケリーにばっかり目がいって心配しちゃいましたが(笑)『スカ・ウィ』の物語から退場しつつ、次幕に備えてるようなジャスミンとケリー。『デル戦』からは、黒・金・銀が揃い踏み・・・。次シリーズでは、いったい誰が主役なのでしょうかw恐ろしくも楽しげな地獄が、グァガバーッと口を開けて待っているようですwww2011/01/06
きむこ
56
再読。まさかの結末に涙したスカーレットウィザードの外伝。この外伝は読み応え満点だから大好き♡本編では明かされなかったジャスミンの心境ももちろんだけれども、ルウの登場に興奮(≧∇≦)デルフィニア戦記と繋がって、キャストが出揃ったよ〜(^o^)2015/12/15
みぃー
38
本編が動、外伝は静だと思った。ジャスミンが退場した後のケリーの人生を辿る。歳を重ね渋味を増していくケリーも素敵だな。「一生かかっても無理というなら、もう一生かけるまでだ」のセリフにジーンとした。ジャスミンと二度目の人生を歩んでる彼も見てみたい。ルゥと太陽と月、惑星ボンジュイ、ラー一族の話が最後ちょこっと出てきたので違うシリーズに繋がるのかな。そちらも追いかけたい。2016/11/08