内容説明
昭和の初め,人文地理学の研究者,秋野は南九州の遅島へ赴く.かつて修験道の霊山があったその島は,豊かで変化に富んだ自然の中に,無残にかき消された人びとの祈りの跡を抱いて,秋野の心を捉えて離さない.そして,地図に残された「海うそ」ということば…….五十年後,不思議な縁に導かれ,秋野は再び島を訪れる.
目次
目 次
龍目蓋──影吹イタビカズラ/ヤギ 二階屋
龍目蓋──角小御崎アコウ/ニホンアシカ モノミミ
龍目蓋──森肩珊瑚樹/ミカドアゲハ 灘風
龍目蓋──波音──森肩ミツガシワ/カモシカ カギ家
森肩──耳鳥芭蕉/キクガシラコウモリ 耳鳥洞窟
耳鳥──沼耳イタヤカエデ/コノハヅク 根小屋
沼耳──呼原オニヤブソテツ/ツマベニチョウ 良信の防塁
呼原──山懐ハマカンゾウ/クイナ 口の権現・奥の権現
山懐──尾崎──森肩ウバメガシ/イセエビ 恵仁岩
五十年の後
参考文献



