集英社コバルト文庫 身代わり姫と呪われし賢者

著者名：奥乃桜子【著】/笹原亜美【イラストレーター】

集英社（2018/09発売）

• ISBN：9784086080729

内容説明

平凡な町娘のリアナは、ある朝目覚めると、公女ファスと魂が入れ替わっていた!?　どうやら何者かに呪術をかけられたらしい。ファス姫には隣国の王子との縁談が来ており、賢者イードの命令で、リアナはファスのふりをする羽目になってしまう。だが、夫となる王子は呪いによって獣の姿に変えられていて!?　リアナは、ファスの身代わりとしてイードと共に隣国に嫁ぐ決意を固めるが……!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[合縁奇縁]

タイトルでネタバレになってます。平凡な町娘のリアナはある朝目覚めると、公女ファスと魂が入れ替わっていた。ファスには隣国の王子との縁談があって、リアナが身代わりで嫁ぐことに。最初はリアナの言動にイラついていたイードだけど、だんだんリアナに戸惑いながらも絆されていく過程はよかったな。イードの金髪の挿絵を一枚くらい入れてほしかった。

2018/07/05

[ぐっち]

入れ替わりモノは苦手なはずなんですが、これは面白かった！ファス姫と魂が入れ替わってしまったリアナ。誰かが何とかしてくれるのを待っているばかりではなく、自分から行動を起こす潔さが良かったです。

2018/07/14

[ゆり]

一話完結ファンタジー少女小説。ヒロインのリアナの前向きさやひたむきさが良くどんな理不尽な境遇に置かれても損なわれないのにじんとくる。対するイードははじめはリアナにかなり冷たかったけれど、それにも理由があり彼の複雑な立場と葛藤もなかなか読みごたえがありました。隣国へのお輿入れからまさかこういう展開になるとは思わなかった。確かにリアナは飲み込みも早いし度胸もあるし勤勉だし適役かなー。女王様とナインのエピソードもちょっと読んでみたかった。本物のお姫様達も最後にみんな一緒に戦ってくれて良かった。

2018/07/14

[にゃうぴょん]

ヒロインが前向きで健気で楽しく読みました。ストーリーも面白くて明るい気持ちになれる読後感でした。最後にまさかのヒロインを賢者にする事で解決しようとするとは…賢者になる為の勉強大変そう。

2018/08/23

[ちり]

すごく正統派な少女小説。辛い境遇にありながら、ちゃんと考えて行動できるヒロインが良かったし頑張りが報われる話でとても好き。ヒーローの後ろ暗さや現実を敢えて見ないふりをしている所がやけにリアルでした。なんとなく予想もできる所もあったけどどう収集がつくのはハラハラしながら読めました。ペーパーは挿し絵で出なかったサイルのキャララフもあるし、本編のその後が書かれていて読んでない人は是非とも読んでほしい。

2018/07/22