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内容説明
泳いでいるとき、由羽来(ゆうら)の頭の中には音楽が流れている。本当にやりたいことから目をそらすことができるから――。娘に無理やり水泳を習わせ、母に暴力を振るう父。それでも、交響曲「新世界より」を通じてつながっている父。支配されている自分に気づくとともに、父を支配する負の感情にも目を向ける小六の少女。息が苦しいと感じている人に伝えたい。「いつも思ってたよ。なんで、やりたいことをやらないのかなあって」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
9
揺れる少女の気持ちに寄り添って、寄り添って書かれた物語です。読み終わると、ドヴォルザークの「新世界」が聴きたくなります。間違いなく! 世界が変わる瞬間を確かめたい。2018/09/21
りっと
4
音楽家の夢を持ち続ける気持ちから、大島さんが言いたいことは、諦めない気持ちが大切だということだと思います。 2018/10/23
のみちゃん
3
眠る前に読んで「ここでやめたら夢見が悪くなりそう」と思い、更に読み進めた。何度も顔を歪めたり苦しくなったりしながら読み進めた。勝手に「吹奏楽部の話かな?」なんて思いながら読み始めたので、予想との差にずっと困惑し続けた。速く泳げないのに水泳経験者だからという理由で小学校対抗リレーで背泳担当をしぶしぶ務めた経験がある私。共感できすぎて苦しかった。でも、読んで良かった。私もどなっているときの父が苦手だ。勇気を出してお願いしなきゃダメかな。怒鳴ることは誰も幸せにしないと思う。いろいろ考えてしまう一冊だった。2020/11/14
芦屋和音
2
DVまでいかないけど、母に怒鳴る父。親戚に借金してまで通っている水泳なのに好きじゃない、音楽がやりたい主人公。モヤモヤした思いをモヤモヤしながら読んだ(否定しているわけではない)。家族に対して冷たい自分に心底うんざりした十代を思い出す。2020/09/06
勝也成瀬
2
久しぶりに1日で読了。 ちょっと最後の方は、分かりづらかったかな。 ただ、読後感は爽やか。2019/07/02