内容説明
珪藻は、ガラスでできた体を持ち、光合成を行って生きる微生物(藻類)です。
淡水から海水まで広く分布し、世界中に約10万種類が生育すると言われています。
顕微鏡を使えばだれでも簡単に観察することができることから、理科の授業でもおなじみであり、また、教育や生物学のみならず、水質調査などの環境学、化石調査(ガラス質が微化石として残る)などの地質学、珪藻土などでの土壌学などでも重要な役割を担う生物です。
珪藻の形状は種類によって様々で、唇に似たクチビルケイソウ、船の形をしたフナガタケイソウ、その他、ユニークな名前が付いています。
顕微鏡観察の対象として、また珪藻を並べたアート作品としてのファンが多いのもこの生き物の特徴です。
本書は、珪藻の生育環境ごとに章立てし、そこではどのような珪藻が生育しているのか、写真とともに、種類、特徴などを解説します。
図鑑的な要素以外にも珪藻がどのような生き物なのかの基礎知識、名前の由来、環境学、地質学、土壌学、アート、そして実際に観察するための方法などをわかりやすく解説します。
目次
珪藻とは
基本的形態と分類形質
珪藻の生活環
珪藻の分類
珪藻の属
池の珪藻
湿原の珪藻
湖の珪藻
河川の珪藻
海の珪藻
さまざまな珪藻の話題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
66
少し前に「8月の銀の雪」を読みその中に珪藻(ケイソウ)という微生物が題材になったストーリーがありそれ自体に興味が湧きこの本を読んだ…というより閲覧しました。珪藻とは…基本的形態と分類形質…珪藻の属…と基本的説明がありますが9割は珪藻のカラー写真やグレー写真。…美しい! 珪藻とは川、池、海岸に居る単細胞の藻類でガラスの細胞壁を持つ藻です。大きさは0.1ミリ以下で種類は5〜10万程度。光学顕微鏡や電子顕微鏡、透過電子顕微鏡などで撮影されてます。ナノ単位のガラスの緻密な装飾付宝石箱の中に住んでいる生き物でした。2022/03/04
佐々陽太朗(K.Tsubota)
43
珪藻は世界中の海、川、湖に普通に生育している。川の石のヌルヌルや水槽のガラスについた茶色や緑のぬめりにも珪藻は生育しているのだとか。それをちょっと取って顕微鏡でのぞいてみると、そこにたくさんの微生物がいて、その中に珪藻を視ることができるという。それを知ると視てみたいと思うのが人情だ。長い間使わずに置いてある顕微鏡に漸く出番が訪れた。それにつけても珪藻というのはほんとうに美しい。珪藻を知る入門書としてはもちろんのこと、パラパラとページを捲ってたくさんの写真を見ていくだけでも本書を手に取る価値がある。2026/01/18
FOTD
14
珪藻は、ガラスの体で光合成をして生きる。世界中に約10万種が分布しているという。基本的形態と分類などの説明の後に、池、湿原、湖、河川、海、と生育環境ごとに写真と共に解説されている。珪藻アートの写真はとても美しく見入ってしまう。採集方法、観察方法についても記載があるし、トリビア的なコラムがあるのも楽しかった。すべての写真がカラーだったら なお良かったのに、と思った。2025/04/22
y
5
写真が多くて眺めているだけで楽しい本でしたが、付録は本気で観察するための人にもいいのかもしれないです。 私は人が撮ってくれた写真を眺めるだけで充分満足です。2021/03/12
Jam
4
肉眼で見る事のできない世界にも多様な微生物がいる。特殊な顕微鏡で見た様々な珪藻は不思議で美しい。珪はガラスという事で…ガラスの細胞って…不思議だなぁ…2024/07/24
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