文春文庫<br> コンビニ人間

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紙書籍版価格 ¥638
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文春文庫
コンビニ人間

  • 著者名:村田沙耶香【著】
  • 価格 ¥632(本体¥575)
  • 文藝春秋(2018/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167911300

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内容説明

「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作

36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
世界各国でベストセラーの話題の書。

解説・中村文則

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

1300
仕事の移動の合間に。著者の作品は『消滅世界』に次いで二作目。この流れで読むと、性の捉え方に対するひねくれというか、こじれてる感を強く感じるが、他の作品はどうなのだろうか。頁数も少なく、軽めの文章でさらっと読めるものの、割と重たい要素を含んだ内容…になるのか、全部の問題が”私”の中で完結しているから、実際は特に何事もない日常の話と捉えていいのか。現代社会の見えづらい一面を鋭く突いているのか、それっぽい風味なだけなのか、イマイチ消化出来ていないけれども面白いのはたしか。2019/03/15

ponpon

906
文庫化を機に。子供の頃から思考・行動パターンが少々変わっていた恵子は、コンビニバイト歴18年。一匹のニートを拾ったことで生活に波紋が生じる。社会的生き物はすべからく社会的規範のもとで生きている。人間社会は異なる規範を持つコミュニティがあり、自分に適するコミュニティに所在を求めることができ、恵子にはそれがコンビニであっただけ。そこから一歩踏み出した恵子の苦闘は痛わしい。都会の生活に疲れた地方出身者が田舎に戻るように恵子は・・。生き方について考えさせられる重いテーマですが、テンポ良く読み通せる面白い一冊。2018/09/26

ゴルフ72

703
マニュアル人間・・・確かに今の時代何かにつけてマニュアルがある。それに外れたアンマニュアルな人間は中々うまく生きられない感が見える時がある。恵子さんがまさにそれに当てはまり、白羽さんの存在からアンマニュアルになりかけるもなれない。誇張しての物語に感じるも、その内容は面白い!2018/09/20

かんた

694
普通でない主人公によって相対化された、普通を自認する人々の方にむしろ興味が湧いた。コンビニと違って世間にはマニュアルがない。それ故、人々は普通という幻想を創り出し、マニュアルの代わりにしているのではないだろうか。標準化されたものに心地よさを感じる点は、主人公もそれ以外の人々も同じように思えた。 巻末の解説は秀逸。多様化が進むほど普通がより強く求められる近年の現象は本当に不思議。いろいろと考えさせられる作品だった。2021/09/27

きいたん

686
日常生活で決断をする時考えてしまう。『普通』はどうするだろう…と。私達は立場や時代、場所や文化で容易く変わる不確かな普通に縛られ、普通である事を望み、普通でない者を排除する。自分の普通でない部分に目を瞑り、隠し、怯えながら。恵子は普通からかなり逸脱している。そんな彼女がやっと見つけた普通になれる場所。それがコンビニ。世間の普通は彼女からその安息の場所を奪おうとするが、彼女は最後に答えを見つける。その答えになぜかホッとしている自分がいる。決断の時、普通は…ではなく、私なら…と考えてみるのもいいかもしれない。2018/09/06

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