内容説明
お化けが見えたり不思議な体験をする著者のちょっと笑える不思議な日常。霊感はそれほどないのに奇妙な出来事にいつも遭遇してしまう。自宅のクローゼットにあった骨壷、あの世からの電話回線。心霊写真の話から背中に乗っかった悪魔さんのこと、まで。不思議がひょんと現れていつも笑いとともに去っていく。話題の「婦人公論」連載エッセイの待望書籍化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
108
【日本の夏は、やっぱり怪談〈其の三・和洋折衷〉】参加本です!なんだかほっこりさせられる不思議な出来事をつづられた工藤さんのエッセイというのか日記というのか…読んでいて飽きなかった。特に亡くなったお父様やお母様、お手伝いさんのことについてのお話については愛が感じられるのが分かる。そんな共感できる歳に自分もなったんだなぁとシミジミ。そういえば、過去の数冊も積読しっぱなしで読んでいなかったので、これを機会に読んでみよう。2018/08/27
ままこ
107
不思議な話やゾッとする話のエッセイ。淡々とした文章で怖さは控えめ。「デコレーションカッターと美女」なんか色んな意味で凄かった…。なんかいる感じの表紙のイラストが怖い。2019/08/06
ででんでん
101
前に読んだ「ノンフィクション作家だってお化けは怖い」の中の工藤さんの仕事場の話が怖かった。今回はそこまでゾクッとするものはなかったが、ひとつひとつをさらっとあっけらかんと書いておられるからで、じっくり考えたら恐ろしい話ばかりかもしれない。印象に残ったのは、工藤さん夫妻の家の窓から見える家のベランダ❓で洗濯物を干す美女の話。2018/11/12
藤月はな(灯れ松明の火)
98
この作者の話を読んでいると「今までよく、無事でいられたな・・・」と思うような話もあるので心臓に悪い・・・。特に怖かったのは「ナイトクラブの控え室にあった血痕」。それを読み終えた途端、お腹の底が一気にヒュッと空っぽになったように感じ、手のベタっとした感覚と鉄錆の匂いを想像してしまった。これ、ナイトクラブで鼻の下を伸ばしてご満悦だった男性陣には絶対に分からない怖さだと思います。そして明らかにヤバい物件で悪化した喉を医者やお祓いしてくれる所に行くのでもなく、リペアショットで治す作者の豪胆さに一番、度肝を抜かれた2019/02/21
ゆみきーにゃ
83
《図書館》久しぶりの工藤さん。相変わらずのほほ〜んと暮らしているようで、実は色々体験されていて面白い。工藤さんの本は読みやすくてあっとゆう間に読み終わってしまうのが残念。2019/06/04




