内容説明
中国の暴走で既存の世界秩序の枠組みが終わり、新たな世界の枠組みが登場するとしたら、そこに日本はどういう立ち位置でどういう役割を担っているのか。国際秩序に一方的に組み込まれるのではなく、国際秩序を形成する側になることは考えてもみないのか。本書はけっして、中国の脅威をあおって日本人の嫌中感情を刺激する目的でまとめられたものではない。むしろ、中国の「暴走」に見える行動の裏に見えてくる世界の変化の中で日本人の認識と覚悟を問いたい、というのが私の願いだ。(はじめにより)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sakadonohito
10
読みながらメモしたものを書き連ねます。人民解放軍を国軍化することはない。中国の政治・経済における変化(事件)はほぼ権力闘争に起因する。旧ソ連の轍を踏まないよう研究しているそうだが、はてさて。本書の2016年時点で中国経済は既にゾンビ。習近平は国内の様々な問題を対外戦争で一発逆転解決を狙っているかも?日本はスパイ対策ちゃんとやれ。原発増やすがエンジニア不足。大事故が起きたら放射能は偏西風に乗って日本に。南シナ海は既成事実化して元には戻らない。軍事クーデターで習近平政権倒れたら更に悪化する可能性高い。2024/09/01
T坊主
8
1)アメリカ主導の世の秩序をつかさどるルールを破ろう、挑戦しようとしている中国、これは乱世の始まり。プレーヤー体が入れ替わるのだろうが、今世界がきしみ始めている、日本も安泰ではない、国民一人一人が平和ボケから脱して、真剣にこの国の将来を考える時期に来た。2)行き過ぎた米国流正義の押しつけが限界を迎えた時、グローバリゼーションの逆流が起き始めている。それが2001年の9月11日の米国同時テロと。でもこれは米ネオコンの自作自演だという説もあるのだが。2017年は特に目が離せない、世界での政治日程が目白押し。2016/11/22