内容説明
共同体(コミュニティ)が生き残るための最重要課題をすべての日本人は無意識に行っている。その日本の道徳に世界は感心してい。日本人ほど「道徳」とも思わず道徳を、「信仰」とも思わず信仰をしている国民は世界でも珍しい。世界が驚嘆する日本の道徳が、いつ頃、どのようにして生まれたのか、どのような意味を持つのかを、歴史を遡り、宗教観や西洋思想と比較しながら考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
軍縮地球市民shinshin
14
2016年刊行。2018年に亡くなった津川雅彦さんの推薦文が掲載されている。内容は、日本人は漢字が中国から伝来する前から非常に高い道徳心を持っていて、決して中国の儒教文化で道徳心が形成されたのではないということ。本書で初めて聖徳太子の「十七条憲法」全文を書き下し文と現代語訳で読んだ。教科書では「和を以て貴しとなす」とか「篤く三宝を敬え」しか習わせないが、全文を教科書に載せるべきだと感じた。「地方役人が恣意的に税を取り立ててはならない」「民を使役するときは農閑期で行え」「他人に嫉妬してはならない」などの守る2022/10/23
Go Extreme
1
自然に育まれた宗教の神髄: 人格神を認めない自然科学と日本 一人でも生きていける恵まれた風土→思想 日本語の力: 警護≠階級社会 長幼の序 自然道≒日本の道理 日本礼賛・著名西洋人ーシーボルド・グラバー・アインシュタイン 人類史も長命する自然道: 母系社会・父系社会 十七条憲法を読む 皇室という道理: 天皇家の歴史≒国の歴史 武士道と戦後 西洋の宗教と道徳: 日本に近かった古代ギリシャの道徳 峻別された善悪の基準 日本人・わからないキリスト教 理性の時代ーデカルト→サルトル 日本の信仰に接近しだした世界2024/09/05
入江・ろばーと
1
まあこういう考えもあるんだなーと。一神教ディスが物凄いけど、そこまで言う?2016/07/18
Daisuke Sato
0
ダーウィンの「生き残るものは強いものでも賢いものでもなく変化できるもの」これはIBMガースナーのスピーチが発端らしく、種の起源では「たまたま環境に適応していた者だけが生き残る」との事。その後の「人間の進化と性淘汰」にて「最も思いやりの強いメンバーを最も多く含んでいる、その様な集団は最も繁栄し最も多くの子孫を育成する」と。 これは古代より自然道という道徳観を現代にまで継承してきた日本人の道徳観だと作者は言う 実際、聖徳太子の十七条憲法は千年以上を経た我々でも全く違和感なく受け入れられる事には驚くばかりである2017/10/27
残心
0
第4章を使って、十七条憲法について説明されてます。 第四条で、上下問わずの「礼」の説明があり、日本では儒教と違って下から上への一方通行のものではない、とある。 日本では儒教、仏教が入ってきても、独特の解釈で受け入れていた模様。 「五箇条の御誓文」や「教育勅語」にも言及されている。 「自然そのものが神なのです。」 「すべてを自然に委ね、神として生まれ、神となって死んでいくというのが神道の考え方です。」 年功序列は必要だと思うが、あまり強調されると、その欠点に目がいってしまうのでは・・。 2017/10/04
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