内容説明
日本は原子力帝国だった! 原子力ムラとの18年間にわたる戦いの末、贈収賄事件をでっち上げられて政治生命を絶たれた佐藤栄佐久元福島県知事。その彼が福島第一原発事故のおそるべき真相をいま明らかにする!
佐藤元知事は2006年10月、収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された。5年に及ぶ裁判闘争の結果、2012年に有罪判決が確定した。しかし、判決文の中で収賄額は「ゼロ」と認定された。つまり、一円も受け取っていないのに「有罪」となったのである。この不条理な判決に、原子力ムラの意を汲んだ国の強い意思がある。「福島のトゲを抜け」それが国の意思だった。佐藤元知事の冤罪事件の深層を探れば、福島第一原発事故の真相が見えてくる。
国の根幹であるエネルギー政策をめぐって昏迷するいま、佐藤元知事の告発は必見・必読である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
27
アンダーコントロールのはずの福島第一原発では、汚染水の漏れが止まらない(3頁)。アウトオブコントロールの責任が問われる。日本は原子力帝国(5頁)。その植民地支配先が全国の過疎地。原子力ムラがフクシマの宗主国(14頁)。著者の『知事抹殺』平凡社、『福島原発の真実』平凡社新書 (21頁)も合わせて読みたい。情報伝達は、福島第二原発→東電本社→経産省→資源エネルギー庁→福島県庁→立地町(27頁)。明らかに東京重視の情報伝達経路。2015/05/08
ざび
4
筆者の「知事抹殺」とほぼ同じ内容。両方を読む必要はない。少しだけ知恵がついたような所は、「検察は描いた筋の通りに自白させること」を学んだことくらいです。2015/04/06
Hiroki Nishizumi
3
「原子力帝国」か、自分の認識が甘かったな‥‥2017/03/23
後藤良平
2
筆者の本は『知事抹殺』に続く2冊目。その時も、酷い冤罪裁判だと思ったが、改めて1、2章でそれを振り返ると、これまでの国の原発の進め方、東電の隠蔽体質は恐ろしい。ずさんだから同意しないのに、発電が止まってるのは知事のエゴのようにマスコミも国も東電も言う。その圧力たるや恐ろしとしか言いようがない。第3章の水力発電の重大な欠陥と弊害については、納得しかねる。悪だと言い切るが、起こされる大量の電気の評価はまるで無く、只見線鉄橋の流出を全てダムのせいというが、近年の豪雨急増を無視はないだろう。年間No.70購入2022/06/26




