山と溪谷社<br> 山怪 参 山人が語る不思議な話

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山と溪谷社
山怪 参 山人が語る不思議な話

  • 著者名:田中康弘
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 山と溪谷社(2018/09発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635320160

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内容説明

高度なテクノロジーが支配する現代に、原初的な恐怖を掘り起こし、
新たなる遠野物語として社会現象になった「山怪」を体験せよ!

山で働き暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な体験の数々。
ベストセラー『山怪』の第三弾が現る!
山岳、怪談、民俗学・・・・・・。
領域を超えて拡散する「語り」の魔術。

はじめに 山と人と怖いモノ

I 戸惑いの森
優しい狐と幻の椿/浮き上がる人 /魂との遭遇 /森へ消えた飛行兵 /ミミズ素 と小さな人 /ブナ帯に立つ男 /死のサイン /入りたかった温泉 /見つけてください― 栗駒山 /不吉な笑い声 /何が光を見せるのか? /山で出会うモノ /子狐 /穴から出てくる人 /ワープする爺 /消えないテレビ /騒ぐ木々 /白神山地近辺 /謎の血痕 /消えた馬頭観音 /寂しがりやの魂 /火の玉を探す人たち /本州最北端の魂 /甘党の狐 /狐の警告/撃ってはいけない熊 /丑三つの少女 /ついてきた男 /案内する火の玉 /跳び出す婆 /〝羆撃ち?久保俊治さんの体験

II 闇へ続く道
座敷わらしと山の神 /追いつけない鈴音 /片品村の出来事 /引き寄せられるバイク /案内される人 /唐辛子を持っていく訳 /見つけてください― 上野村 /切ってはいけない木と山中の太鼓 /狐狸の宴 /おにぎり婆 /月はどっちに出ている /バスに乗りたかったのは /首括りの木 /山音 /狐火いろいろ /五十年目の神隠し /謎のスキーヤー /一緒に来たのは /ささやく男

III 霊域の生活
叫ぶ女 /赤い部屋 /夜の訪問者 /大蛇の森 /野焼きと火の玉 /動かすと死ぬ /尼さんの忠告/一向一揆の里 /火の玉ラッシュアワー /ツチノコの里 /追いかけてくるモノ /犬と百人一首 /不思議な相談/山から出られない人/行者の戦い /ノックは三回 /消えるテレビマン/奥山の女性 /最後の昼飯 /神域の巨樹 /帰りたかったのは /家に帰れない訳

あとがき― 山怪話

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイランド

86
都市伝説ならぬ奥山伝説。一方はとめどなく増えていくばかりだが、こちらは消えていく一方。人が減り益々異界の趣を濃くする山里だが、怪異を語る人も聞く人も、それを伝える人もいなくなる。だからこういう本は貴重だし、読んでいて楽しい。今はいなくなった爺婆の炉辺語りを聞くかのようである。怖がらせようとか、信じさせようとしておらず、さりげなく聞いた話を書きましたという姿勢が好ましい。葬式が寺ではなく斎場で営まれるようになって人魂の目撃が減ったという話はなるほど。その分正体不明の火球の話が多く掲載。夜に読むとしみじみ。2018/11/16

たいぱぱ

77
山村に住む人、マタギなど山人に聞き集めた不思議話集、第3弾。あとがきにあるように「巷に溢れかえるパターン化された話とは違う味わい」がこのシリーズの魅力です。何でもかんでも心霊現象に結びつけては面白くない。わからないところに浪漫がある・・・かも。第3弾では、「丑三つの少女」「叫ぶ女」「赤い部屋」がインパクト大。真夜中の山中でライトに浮かびあがる白い服着た少女を想像してみてください。シンプルだが超ビビる。廃村で廃屋に向かって叫ぶ女もそうだが、[山奥と女]の組み合わせはヤバい。2019/08/26

ポチ

55
山人が語る不思議な話の第3巻。狐・狸、火の玉などの話は前巻から引き続きあるが、白い服を着た女性の話など、人絡みの話は夜中に読んでいたので怖さが倍増。2018/10/20

よこたん

52
“その人が後で言うには、何でも山の中で立派な家があって、綺麗な女の人に素麺をご馳走になったと。” ああ、ミミズ素麺こわい。山やふもとの里でかつてあったという、不思議な出来事の聞き書きも三冊目。朴訥な雰囲気がたまらなく好き。火の玉の目撃談や、狸に化かされる話が多め。けど、山で出合う人ならぬ人や、夜のテントの周りをグルグル回る足音にゾッとする。こんなところで…という場所から消え失せる人。山に入るときはそれなりの覚悟をして入るべきなのだなあと思った。次も出ますように。 2018/12/06

てっちゃん

42
山怪シリーズの3冊目。取り立てて派手な話はないけれど、実に味わい深い山の怪奇話。動物系の話はご愛嬌で、怖いのは時々挟まれる人間系の話。奥深い山の中で、一人で叫んでいる女とか、絶対に通行不能な場所にあるスーパーカブとか想像するとかなり怖い。2022/09/24

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