内容説明
「本を開くと、必ず女の子が写った写真が挟まっている」という怪奇現象に見舞われていた主人公。ある日、図書館で本を開いた瞬間、見知らぬ場所へ飛ばされてしまう。
刑務所のような殺風景な場所に、目の前には写真の女の子。彼女の名前は「アイリス」。そしてこの場所は「SCP財団」という「常識から外れた存在」を確保・収容・保護する組織の研究所だという。
主人公は「収容対象」としてアイリスと行動を共にすることになるが……。
世界中に広がるオープンシェアワールド「SCP Foundation」をオリジナルノベル化!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
異世界西郷さん
11
異常物品を確保・収容・保護するSCP財団を舞台に、ひょんなことから財団に保護された少年が様々なSCPと関わりながら過ごすことになる物語第1巻。最近SCPにはまったので読んでみました。アイリスやブライト博士といった、財団に欠かせない人物達やピザBOXや半身猫など定番のSCPまで出てきて楽しめました。てか、ビルダーベアW。てっきり、後半から超展開になるのかと期待したのですが、今回はジャブ程度に抑えた感じでしょうか。次巻…あるんでしょうか。あるなら読みたいです。あと、口絵に薄っすらとねこがいます。いますねこは。2021/01/11
p.p.
7
本邦初のSCP小説。平々凡々な日本の男子高校生の主人公が、突如SCP-105「アイリス」の撮った写真の中から財団施設に出現し、彼女に付随するSCPオブジェクト、SCP-105-Cとして収用され、アイリスやブライト博士といったSCP世界ではおなじみの人物やSCPオブジェクトと触れあい、時に危険な目にも遭いながらSCP世界のことを知り、アイリスと仲良くなっていく、というストーリー。理不尽かつ無慈悲なSCP世界にしては優しさに満ち溢れているが、端々にわずかに不穏さを覗かせている。ビルダーベアの件は次回作かな?2018/09/30
マコト
4
本家SCPは、報告書形式なのでわかりにくいところがあるので、これは読みやすくて良かった。もう一巻ぐらいは出て欲しい。2021/04/25
ふぇび~
4
SCPはとても好きなので期待を込めて購入。ある日突然SCP-105「アイリス」の関連アイテムとなってしまった男子高校生のお話で、異世界転生もののラノベみたいなノリでSCPを知らない人でも話には入りやすいかと。 主役が財団側ではないので、いつもSCPを読んでるのとはまた違った視点で財団を見ることができるのがなんとなく新鮮に感じた。 有名なオブジェクトである「ビルダーベア」と一悶着あったらしいけどすっ飛ばされてるのが少し残念。シリーズものとして続いてくれるといいなぁと。2018/10/04
らくえでん
3
普通に面白いけど本来のSCPのほうがいいかも。2020/06/29