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内容説明
今、子供に我慢させることは何より難しい。大人でさえ苦手なのだから当然だ。だが、意外な近道がある。それは仏教だ。仏教は「無我」を説く。無我とは、「苦痛が消え、自然に我慢できる状態」をいう。無我になると、イライラや腹立ちが消え、人生の些事が喜びに変わる。ロボット博士として名高い著者は、中学の技術授業でロボット作りが試みられた時、失敗を繰り返し考えながらも夢中で手作業する子供たちが、いつしか無我の境地にいることに気付いた。物作り、手仕事がもたらす効果を、合掌・読経・坐禅と並んで説いた、全く新しい仏教入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
36
もちろんその頃、「柔軟な発想」や「自在」という言葉が、仏教の柔軟心(にゅうなんしん)や観自在菩薩に通じるものだとは夢にも思っていませんでした。:著者ロボコン博士 /『夢にも思わない』スケールデカ!(「夢を持つ」がちっちゃってわけではありません(コ))2014/05/17
おさむ
10
ロボットコンテストの創始者の仏教本。興味津々で読んだ。まとまりに欠けるが、読みやすい。御願いではなく感謝。自分を見るもうひとつの自分。暴れん坊の心の運転手になる。善と悪の間には無記があるという考え方等、箴言が満載でした。2013/12/11
Miki
8
日本文化の根底にある思想はどこか仏教につながっていて、文学だけでなく経済や政治にだって影響をを与えているはずなのに、その仏教についてあまりにも知らなさすぎる自分の教養のなさを恥じ、今更ながら子供向け入門本を読了。非常にわかりやすく、読後はゆったりと大きな気持ちになり、心が豊かになれた。それでも書かれてある言葉が単に読めるのと腑に落ちるのは違う。前者は知識として取り込んだだけ、後者はそれを理解し自分のものにし実行すること。「無記」「無我」突き詰めていくと面白い。仏教は宗教というより哲学だ。もっと勉強したい。2013/02/03
ヒマワリ
3
○○三昧、無心になって何かに没頭する時間が無我のための第1歩、これを読んで合掌を日々心がけるようになったし、親指をちゃんとくっつけて。人間、動物、植物、大気、土などの繋がり、縁起の考えからなぜ全てが繋がっているのかという説明がわかりやすく腑に落ちた。自分なんてない、僕滅運動!諸法無我の考えでいれば生きやすいことは最近身に染みて感じているのでこれからも日々実践あるのみ。親子のための、という感じではなかった。2023/01/28
ま~やん
3
仏教の考え方が分かりやすい口調で書かれていて、本当に「親子のため」ですね。今まで、世界史で習ったり、小難しい本を読んでも分からなかった「宇宙と自己の融合」について何となくイメージを掴めたような。別の機会にもう少しじっくり読もうっと。2012/06/27
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